67話 ムーンライト。
67話 ムーンライト。
「……」
「嫌ならいいよ。俺はこのまま消えるから」
「まんま悪魔の取引だな……」
「俺は悪魔じゃないよ。『悪魔の天敵』すら泣きだす、宇宙一のヤクザさ」
「……あ、そう……すごいね」
「そうさ。『君が焦がれた俺』は、君が想像する以上に凄いんだ。君が俺の想像をはるかに超えて凄いのと同じでね」
「……」
「どうする? 決めるのは君だ」
「……蝉原……」
「なにかな?」
「シグレを死なせたくない……どうか力を貸してくれ。俺の全部を持って行っていいから……どうか、あいつだけは……」
「美しいねぇ……君はいつだって、最高に輝いている」
そう言いながら、蝉原は、自分の一部を、ゼンの中へと注いでいく。
その上で、原初一層で回収した『マイナスエネルギー』を注いで強化していった。
★
センがヤクザキックでゼンの腹部を蹴り飛ばした直後のこと、
――ゼンは、
「がっはぁあああ!」
大量の黒い血を吐きだして、
「……ムーンライト……」
溺れるように、
「……アスドラージャン……」
たゆたうように、
「……エグゾギア……」
とけるように、
「……限界を超えて……唸れ……」
己の深部に命令を下した直後、
ゼンの全身が、狂気的な外骨格で包まれた。
ほとばしる凶悪さを土台にしながら、その全てが、淡い月光に洗われたように再構築されている。
漆黒だった装甲は、深い夜色を残したまま、縁だけが静かに蒼白く輝いていた。
まるで満月の光を浴びた刃のように、鋭さを隠さず、しかしどこか澄んでいる。
頭部の六つの眼球は、月を映した湖面のような淡銀に変わり、
その奥では、理性と獣性が交互に明滅していた。
左右に垂れていた山羊の角は、根元から荒々しく太くなり、
表面には無数の傷と亀裂が走っている。
戦いを求め、何度も何度も何かを噛み砕いてきた獣の角。
胴体は以前よりも前傾し、
装甲の隙間から覗く筋肉は、月光を浴びて白く浮かび上がっている。
整った神の肉体ではない。
噛みつき、叩き潰し、引き裂くためだけに鍛え上げられた、野獣の体。
六本の腕はより実用的に再配置され、
中央の二本は異様に発達し、指先には月色に鈍く光る鉤爪が備わっていた。
残る四本は補助肢のように背後へと引かれ、
動くたびに獣の唸りを思わせる軋音を立てる。
背中の『絶死の翼』は形状を変え、
剣であることをやめ、
巨大な刃毛と骨格で構成された、獣の外套のように広がっていた。
月光を反射して淡く輝きながら、
同時に、今にも血を浴びたがっているかのような凶暴な圧を放つ。
胸部のコアは漆黒のままではなかった。
中心に夜を抱えつつ、その周囲を月白の光が輪のように巡っている。
鼓動に合わせて、
低く、重く、獣の心音のような振動が空間を震わせる。
全身を包むフォトンは、金紫ではなく、
淡い銀と蒼が混じり合った月光色へと変質していた。
それは神の清浄さではない。
夜に棲む獣が持つ、危うい美しさだった。
神であり、獣であり、
理性を持ったまま暴力に身を委ねる修羅。
それが、
ムーンライト・アスドラージャン・エグゾギア。
月に照らされ、牙を剥く、
静かで、凶悪な殺神の姿だった。
000000000000000000000000000000000000000
名前『ムーンライト・アスドラージャン・ゼミハラユンゴ・ミラージュ』
メインクラス『殺神』
『狂神』
『禍神』
『英雄』
『聖龍』
『蟲魔』
サブクラス 『闘神』
『激神』
『天神』
『壊神』
『戦神』
『死神』
『羅神』
『絶神』
『悪神』
『忌龍』
『邪王』
・称号『神を殺す闇』
『殺戮の化身』
『神話の切札』
『煉獄の閃光』
『無垢の宵闇』
『深淵の一徹』
『永劫の稲妻』
『黄泉の鬼謀』
『久遠の虚構』
『道化の虎狼』
『太陽の悪戯』
『愚者の賛歌』
『神王の龍印』
『時計仕掛けのオレンジ』
《レベル》 【19】
《GODレベル》 【3893京】
《COST》 【53億】
《改造率》 【37564%】
[EGB] 【禍々しいほどたくさん】
[MP] 【絶望的なほどたくさん】
「攻撃力」 【5635京】
「魔法攻撃力」 【2512京】
「防御力」 【7501京】
「魔法防御力」 【3230京】
「敏捷性」 【1538京】
「耐性値」 【20億】
「バリア再生力」 【5107京】
「魔力回復力」 【6255京】
「反応速度」 【3318京】
1111111111111111111111111111111111111




