表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
最終A章 太陽。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6177/6233

58話 1と1の闘い。


 58話 1と1の闘い。


 『戦ってもいい』と挑発しつつ、ミハルドに剣を向けるハルス。


 ――だが、ミハルドはハルスを一瞥することすらなかった。

 視線はまっすぐ固定され、声だけが淡々と響く。


「貴様は合格だと言っている。それ以上、余計な邪魔をするようだと不合格にするぞ」


 冷淡な言葉。

 感情を挟む余地はない。

 試験官としての職務だけを全うしようとしているミハルド。


「……へっ。つまらない野郎だ。だから、フーマーの連中は嫌いなんだ」


 ハルスは短く吐き捨てると、剣をおさめた。

 『どうせ、相手にしないだろう』と最初から思っていたので、へたに引きずることもない。


 ミハルドは、改めてセンたちの方へ向き直る。


「1と書かれていたくじを引いた二人は前に出ろ」


 命令は簡潔。

 拒否の余地はないし、逆らう気もない。


 ミハルドの指示通り、センとゼンは、それぞれ一歩を踏み出す。

 ホール中央に設置された武舞台へと向かう足取りは、対照的だった。


 センは、感情を内に溜め込んだまま、無造作に歩く。

 肩は落ち、足取りは緩いが、内側に渦巻く苛立ちは隠しきれていなかった。

 視線は前を向いているのに、意識の大半はゼンへと張り付いている。


 ゼンは一歩ごとに覚悟を固めるように、わずかに呼吸を整えながら歩いていた。

 胸の奥で不安と決意がせめぎ合い、足先にまで緊張が伝わっている。

 逃げ場はないと理解しながらも、心だけが必死に活路を探していた。


 そして、二人は、同時に、武舞台へと上がった。


 ★


 武舞台に上がったゼンは、深いため息と共に天を仰ぐ。

 喉の奥から、重たい息を漏らしたまま、ボソっと、


「タイマンの一回勝負っていうのは、願ったりかなったりの内容なんだが……」


 チラっとセンに視線を向けて、


「……できれば、セイラかハルスとあたりたかったなぁ……」


 正直な本音。

 これまでの流れから、177番が『なかなかえげつない存在であること』は理解できている。

 具体的にどれほどの強さなのかは分からない。

 だが、向かい合っただけでも伝わってくる。

 ビリビリと腹の底に響く謎の威圧感。

 ――底が見えない。

 理屈を超えた圧力が、肌を刺すようにまとわりついてくる。


(負けられない戦いがここにあるってのに……)


 ゼンはまた溜息をつく。


 ――前提として、ゼンが不合格になると、シグレが無間地獄に落ちてしまう。

 その未来だけは、何としても避けなければならない。

 胸の奥で、強い焦燥が脈打つ。


(流石に『エグゾギア』を使えば勝てると思うんだが……このニーサンからは、それすら凌駕してきそうな……妙な雰囲気を感じるんだよなぁ……ま、流石に、完全本気を出した俺に勝てるはずがない……とは思うんだけど……んー)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版深淵1話(37話)公開中!ここから飛べます。 『廃神~ぼくのループものクトゥルフ高校生活もついに100周目突入~』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
ゼン、絶対に勝てないだろうけど頑張れ……! シグレのために絶対に負けられないという 決意に胸が熱くなりました。
昔過ぎて今更ゼッキの存在値とか思い出せなくなってきた…4桁億位だったかな…まあ何にしろセンからすれば雑魚であることは変わらんな!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ