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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
最終A章 太陽。

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35話 ごきげんよう、ウスノロのみなさん。


 35話 ごきげんよう、ウスノロのみなさん。


「君の場合、そもそもが全世界最高位の善人だから、なにをしようと偽悪感がぬぐえない」


「俺のどこが善人だって証拠だよ。そろそろ俺の怒りも有頂天に達するぞ、ぼけ、ごらぁ」


「そもそもの話、ヒーローにふさわしくない言動は慎んでほしいね。俺のセンくんは、あんなことは言わない。センくんは、常に美しく、気高く、高潔じゃなくてはいけない」


「その、厄介ファンムーブ、やめれる? ウザくてしゃーねぇ」


 そう言いながら、センは視線を外し、指先に力を込めた。

 空間の密度がわずかに歪み、魔力の流れが一点へと収束していく。


「クローン生成ランク500」


 低く告げると同時に、回収していたスーバンの情報が展開され、肉体構造が即座に再構築された。

 空気を裂くようにして、もう一人のスーバンが床に立ち上がる。

 意識は最低限に制御され、命令待機の状態で静止していた。


「人格や記憶のコピーも……うん、これでオッケー。あとは、店主の記憶も消しておこうか……」


 センはそうつぶやきつつ、眠り続ける店主の頭部へと手を伸ばした。

 指先から流れ込んだ微細な魔力が、記憶の表層をなぞる。

 最新の記憶である『この限定空間であったこと』だけを綺麗に削除。


「よし……これで問題なし」


「安易なクローンの作成に、相手の脳にかかる負担を考えない自己中心的な記憶操作……倫理観を無視した、命に対する冒涜のオンパレード。およそ人とは思えない非道な諸行の数々。俺のヒーローはそんなことしない。解釈不一致。反省してほしいね」


 などと言いつつ、蝉原は不可視化を再起動させた。

 センはため息交じりに、


「……『やめろと言ったら加速する』という、その本格派いじめっ子みたいなムーブ、マジでやめれる?」


 軽口を叩きながら、センは限定空間を解除する。


 店内で起きた諸々の後始末は、クローンスーバンに任せ、そのまま転移魔法を発動させた。

 視界が反転し、空間が折り畳まれる感覚が走る。

 次の瞬間、センの姿は、ミハルドが待つ半円形のホールへと移っていた。


 ★


 ――半円形のホールには、ミハルドだけではなく、ハルス、セイラ、ゼン、そしてシグレもいた。

 それぞれが試験会場の一角に立ち、空気はどこか張りつめている。


 そこへ、センが転移で姿を現した。

 何事もなかったかのような足取りで歩み出ると、軽く手を振り、


「ごきげんよう、ウスノロの皆さん。相変わらずのマヌケ面でなにより」


 などと、ご機嫌なフロウの挨拶をかましていく。



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― 新着の感想 ―
センと蝉原のやり取りが最高に面白かったです。 「解釈不一致」とか「厄介ファンムーブ」とか、 言葉のチョイスが絶妙すぎて笑ってしまいました。
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