2話 破壊衝動型センエース・オリジンを待ちながら。
大晦日と正月で、またイベントやります(*´▽`*)
どのぐらいの規模になるかは、ここからの頑張り次第……っ
2話 破壊衝動型センエース・オリジンを待ちながら。
蝉原の脳裏では、すでに次の工程が明確な図式となって描かれていた。
工程は分岐だらけで無限の迷路。
失敗の可能性すら、計算の内側に星の数ほど組み込まれている。
「あとは、この膨大なエネルギーをゴートに注ぎ込めば……『シュブへの贄』が完成する……」
言葉と同時に、複数のモニターが切り替わる。
切り替えは滑らかで、遅延は一切ない。
そこに映るのは、未完成の器……の未来予想図。
設計図のように重ねられた映像が、完成形を示していた。
『天国の箱を開けて完成したゴート・ラムド・セノワール』と、『原初シュブ(暴走したシグレ)』。
その二つの狂気が重なり合ったとき、『破壊衝動型センエース・オリジン』は顕現する。
蝉原の視線は、モニターの奥ではなく、その先にある確実に訪れるであろう未来だけを見据えていた。
あとは、『全てを繋ぎ合わせて完成させるだけだ』と微笑む。
現時点で、自身が運用できる存在値は2700京以上。
そこに『破壊衝動センエース・オリジン』と『破壊衝動ソル』を合算すれば、
――存在値『1垓』に届く可能性すら現実味を帯びる。
その数字は、もはや誇張でも仮定でもなかった。
単なる理論値ではない。
条件さえ揃えば、確実に到達できる領域。
「下準備は整った……ま、センくんが整えてくれたと言った方がいいけれど……2垓年もの間、ほんと、よく頑張ってくれたよ。おかげで君を殺せる。ま、あくまでも、殺せる可能性があるっていうだけだけれど」
その声音には、憎悪も怒りも含まれていない。
――と、その時、時空が歪んだ。
異空間の一角が引き裂かれるように捻じれ、
裂け目の縁が不規則に明滅する。
裂け目の向こうから、黒い影が滑り出た。
蝉原の配下、ネブミサテイ。
着地と同時に、わずかに姿勢を崩す。
戦場を渡り歩いてきた者特有の疲労が、その全身から滲み出ていた。
もともとはただの男子高校生でしかなかった彼だが、蝉原の指示で馬車馬のように『雑用』を繰り返したことで、いっぱしの『悪の手先』に成長していた。
その成長は、本人の意思とは無関係に積み重ねられたものだった。
蝉原は、疲れた顔のネブミーに視線を送ることなく、
「お帰り。雑用、ご苦労さん」
淡々としたその声に、感情は乗らない。
命令と評価の中間のような響きだった。
ネブミは『山ほどいる配下』の中でも『かなり使える方・だいぶ強い方』。
けれど、蝉原の関心は基本『センエースだけ』に注がれている。
だから、まったく大事にはされていない




