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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神M章 ミシャンドラ。

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157373話 ありがとう。

今日は壱日3話投稿!

本日の2話目!!

最後の1話は夕方に投稿します(*´▽`*)


 157373話 ありがとう。


 口ではふざけながらも、センはトコの腕を振り払わない。

 抱きつかれたまま、少しだけ顎を引いて彼女の頭を見下ろした。


「センエース」


 トコの声は小さく、しかしはっきりとセンの名を呼んだ。


「なんだ?」


「ありがとう」


「……」


 センは短く息を吸い込んだ。

 返すべき言葉はいくつも浮かんだが、どれも、口に出した瞬間に薄っぺらくなる気がして、喉の奥で押しつぶした。

 代わりに、ほんの少しだけ腕を動かし、トコがしがみつきやすいよう体勢を整える。

 トコは、その微かな変化に気づいているのかいないのか、ただ、黙ってセンの胸元に顔を埋めていた。



 ★



 それから、紆余曲折あって。

 世界の幕間がひしゃげるような、静かな終末の気配の中で、

 ――ラスト戦は始まった。


 黒い靄が吹き上がる。

 暴走した闇川ラストの身体から噴き出したそれは、ただの魔力ではなく、怨念と憎悪と飢えが固まってできた塊のようだった。

 肉体の輪郭はとうに崩れ、骨も筋肉も、全てが巨大な影の塊に飲み込まれていく。


 いつもどおり、闇川がイカれて、強大な怪物になった。

 地面に落ちるたび、黒い触手が石畳を溶かし、空気が悲鳴を上げるみたいに振動する。


 センエースの『ラース』まで奪い取り、

 ほぼ完全となった闇川。

 闇色の渦の中心に、センのかつての力の残滓が、不快な光として明滅している。


 そんな、『圧倒的な力を得て悦に浸っているパーフェクト闇川』を睨みながら、

 センの隣に立つトコが、唇の端をわずかに吊り上げる。

 恐怖よりも先に、苛立ちと闘志がにじむ笑みだった。


「さあ、ここからが本番や。セン……気合い入れぇよ」


 軽く言い放ちながらも、トコの瞳は冷静に敵を測っていた。

 わずかな体重移動で、いつでも動き出せるように重心を落とし、指先にまで神経を行き渡らせる。


「お前から聞いていたから、こうなることは理解していたが……しかし、すげぇな……今のあいつの存在値、ガチで1000京を超えているぜ。ここからさらに俺の力を完全に食ったら1200京まで上がるんだよな? やばぁ」


 センは半ば呆れたように言いながら、視線だけで闇川――怪物となった男の輪郭をなぞる。

 数値として理解してなお、現実味がない。

 圧力が風のように肌を叩き、肺の中の空気の流れさえ乱されていく。


「いくらなんでも短時間でインフレしすぎ。末期のソシャゲが五度見するぜ」


 などと言いつつ、センは、バキバキと両手の関節を鳴らす。

 肩を回し、首を左右に倒し、戦闘前のいつもの準備を淡々とこなす。



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自作コミカライズ版深淵1話(37話)公開中!ここから飛べます。 『廃神~ぼくのループものクトゥルフ高校生活もついに100周目突入~』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
これまでを考えると感情爆発で暴れてきたセンエースの大罪がラースなのも納得。 大罪に目覚める条件も謎なんですよね、大一アルファ人限定とかなら分かるんですが、センエースやラストは第一アルファ人や、第一アル…
ついにラスト戦開始!闇川の1000京という絶望的な数値に震えますが、それを「末期のソシャゲ」と笑い飛ばすセンが最高に頼もしいです!
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