表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神M章 ミシャンドラ。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6067/6233

6081話 人類全体が共有している異能――怠惰。

挿絵(By みてみん)

自作コミカライズ版深淵1話配信中!

下のリンクから、直接深淵1話をダウンロードできるページに飛べるようにしてあります。

それを記念しての一日10話投稿!!


本日の9話目!


 6081話 人類全体が共有している異能――怠惰。


 その数字は誇示ではなく、動くたびに地形と空気が応答する現象として証明されていた。


 ほんのちょっと前まで、彼らの存在値は『10』だったのに、ほんのわずかな修行で、1京倍強くなってしまった。

 訓練場に響いた悲鳴と怒号、血と汗の臭いが、今も喉の奥に残っているかのようだった。


 平均存在値10京が数万単位で群れをなしている……という、えげつない怪物軍団。

 それこそが、センエースが手塩に掛けて育てたヴァルハラ軍団。

 本来であれば、倒せない相手など絶対にいない無敵極まりない地獄の軍団……なのだが、


「くぉおお!」

「な、なんだ、この女!」

「信じられん……あの女、存在値『500京』もあるぞ!」

「ふ、ふざけやがってぇぇ!」


 叫びは互いに重なり、すぐに金属の軋みと破砕音に呑まれた。

 大地が震え、光の粒子が爆ぜる。

 甲冑の継ぎ目から迸る魔力が空気を焼き、それでもなお、彼らは立ち向かおうとする。

 だが、すべては一瞬だった。


 ラストが強すぎて、蹴散らされていた。

 ヴァルハラ軍団は決して弱くない。

 ただただ、ラストが強すぎる。


 ラストは、ある程度、ヴァルハラ軍団を蹴散らしたところで、足を止めた。

 彼女の瞳は冷たい光を宿し、吹き荒れる砂塵の中で微動だにしない。

 倒れ伏す戦士たちの息づかいがかすかに聞こえるだけだった。


「……一人一人は大したことないゴミだけれど……この人数は魅力的」


 その声音は退屈そうで、しかし底知れぬ支配欲が滲んでいた。

 血と鉄の匂いを吸い込みながら、ラストはわずかに口角を上げる。


「……あなた達『人類』が持つ『スロース』の力……せっかくだから奪わせてもらう。誇るがいい。その価値があなた達にはある」


 そう言うと、ラストはヴァルハラ軍団に両手を向けた。

 掌の中心で黒い魔紋が回転を始め、周囲の光が吸い込まれていく。

 空間が悲鳴を上げ、地平がわずかに歪んだ。

 ラストの体に刻まれたロキの力――『グリード』が解き放たれる。


 望むものすべてを手に入れることができるという、絶対の強奪能力。

 それは風でも炎でもなく、ただの欲望そのものが形を持ったような力だった。


 その力を使って、ラストは、


「うぁああああああああああ!」

「なんだ、なんだ!!」

「センエース、助け――」


 あっさりと、ヴァルハラ軍団を丸ごと飲み込んでしまった。

 無数の悲鳴が吸い込まれ、音すら残らない。

 残されたのは、彼女の前に広がる沈黙と、

 それを見つめていたセンエースだけ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版深淵1話(37話)公開中!ここから飛べます。 『廃神~ぼくのループものクトゥルフ高校生活もついに100周目突入~』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
桁違いのバトル、最高にシビれました!!⚡️ 存在値500京のラストの強さがまさに規格外! ヴァルハラ軍団をあっさり飲み込むグリードの描写は 鳥肌モノです!
今更ですけどこの章は七つの大罪がテーマなんですね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ