番外編 ① (アポリカプ国)
私達はあれから、北へ飛び【アポリカプ国】へとやって来た。
ママはパパの腕に手を回して私とレンルーク様の後ろを着いて歩いていたが、ここは治安が悪く、住民達のギラついた目や血走った目。今にも飛びかかりそうな様子を見かねたママとパパ、そしてレンルーク様。危ないと判断したスオウとマロンは私達を乗せ、空中から視察することにした。
『テオル、ここは駄目だ! ワレに乗れ。
マロン、空中視察に変えるぞ』
『その方がいいね。
ルナ、ルーク乗って』
「やはりここは国全体がスラム化してるんだな」
「この国には子供が見当たらないけど、家の中に避難……えっ……ヤダっ!」
ママが怯えた声を出した方向を見ると、人がゴミのように積み重ねられてる……あれって……っ!!
「ルナ見るなっ!!」
レンルーク様に後ろから目隠しをされたが、見てしまったあとだったのもあり、少し震えてしまった。が、後ろからギュッと抱きしめられた温もりに怖いと感じた気持ちが少しづつ溶かされ、レンルーク様に感謝した。
「ありがとうございます」
「おいおい、ルーク。俺達の前で……その……イチャイチャするのは止めてくれ。
これが父親の複雑な気持ちなのか……ルナ、ルーク。
キス以外は結婚してからだぞ! 分かったな?」
パパはママという精神安静剤をお腹いっぱい食べたのもあり、私とレンルーク様がイチャイチャしてても今みたいに小言を口にするだけになったの。
愛の力は本当に凄いよ。
「そんなことより、スオウ。あの積み重なった人達は……子供だよね?」
『あぁ、そうだ!
この国では子が病気になると隔離し放置する。それも、命尽きるまで監禁している!
こんな国にワレの加護や結界はやれん!
自然に返す』
『ルナ、自然に返すことは酷いことではないんだよ。
この国の人々の方が酷い。子供は物ではないのだから最後まで愛情を持つ……それが普通の人だよ』
パパとママを見ると「そうだ」「そうね」と一言くれ、レンルーク様も「愛情は大切だよ」と後ろで呟いていた。私は大きくうなずき。
「愛情がない親は人間じゃないよ。
悪魔と同じだよ。この国は自然に返そう」
アポリカプ国を出た私達は野宿という名のベッドを4個出し、周りにスオウが結界を張り。アイテムボックスからハンバーグと白米を出すと。
「なんだこれは。う、うめぇぇぇぇぇぇ!!」
ママは眉をひそめパパにお行儀が悪いと叱っていた。
「まぁ、テオル! お食事の時にそのような大きな声を出すものじゃありません!!
ルナとルーク様を見習いなさい!」
「レンルーク様の食べ方は綺麗です。
私も見習わないと」
「俺のことは『ルーク』と呼んでほしいな」
「は、はい。ル、ル、ル、ル、ル……ルーク様……」
顔が熱くなる。胸がドキドキして、この鼓動を聞かれたらどうしようと思っていたけど、ここでパパがね。
「あぁぁ、食った食った。お前達も早く食って寝る準備をしろよ」
これだよ……。でも以前のようにルーク様に文句を言わなくなったんだからよしとしなきゃね。
「クリーン!!」
みんなの身体だけではなく衣服まで新品のように綺麗になった。
「ルナ、今日もありがとう」
「もう寝るぞ!」
スオウは私の枕元で小さくなり寝ている。マロンはルーク様の所で静かに寝ていた。
明日はどんな国へ行くんだろう。楽しみな気もするが怖い気もする。
「「「「おやすみ」」」」
寝静まった夜中のこと。私のベッドに誰かが……「ル……」私の口を塞ぎ「しー、抱きしめて寝てもいいかい?」と聞かれた私は、自然と肯定していた。
「はい」
私はルーク様に抱きしめられながら眠りについた。ベッドには私・ルーク様・スオウ・マロンとで朝を迎えたが、パパに見つかり説教をされてしまった。ママからは。
「今日も一緒に寝ていいからね」
なんて言うものだからパパが発狂するかのように反対していた。
「駄目だ! ダメだっ!!
そういうことは……まだ早い!
ルーク、分かってるよな?」
ルーク様はパパに笑顔を向けて。
「はい。ルナと絆を深めるために今日も一緒に寝ることにします!」
と発言……違うな。発言という名の宣言だな。
本気で怒らないパパは、ルーク様の人柄が好きなんだろうなぁと思った今日このごろです。
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