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23 地下牢の3人組


ギルドに顔を覗かせると、食堂から食欲をそそる匂いが漂り『きゅるるっ』と小さくお腹が鳴った。


両手でお腹を押さえたが、レンには小さく鳴ったお腹の音が聞こえたようで、手ヒラヒラさせて私の名を呼んだ。


「ルルナ、こっちに来て座ってろ」


そう言って、朝食を持って来てくれた。


「昨夜は、ルルナが寝たあとにみんなを集めてギルマスが移住の話をしてたよ。


みんなギルマスとコールラン閣下について行くことが決まったんだ。


隣国でもよろしくな!」


頭を撫でながら話してくれたレン。


みんなと一緒! 離れなくていいんだ。ここに残ると言われたら寂しいなって思ってたけど、良かった。


「正直言って、みんなと離れるのは寂しかったの。それに一緒に移住してくれると聞いて安心した。


みんなのこと大好きだから、一緒なのが凄く嬉しい!!」


「あぁ。ルルナ、ありがとう」




ここではみんなと移住の話などでワチャワチャしながら食堂で過ごした。お昼からは地下牢にいる3人組に文句を言いに行くことになっている。


隣国へ移住するなら早いほうがいいだろうと判断されたからだ。


メンバーは、パパ・ライラ・レン・ドルバル・レイブン・ドリアンの6人の護衛付きだ。


こんな隅っこの方に階段がある扉があったとは、今まで知らなかった。


スオウの上にマロンが乗り、私の隣を歩いている。私達はその階段を降りて地下牢へ行く。


あれ? ライラとドルバルの距離が近い? ってか、ライラがドルバルの腕を抱き寄せてる!


これって……恋人同士ってやつ!?


それにしても……。


「真っ暗だぁ……こ、怖い…かも?」


「大丈夫だ。ほら、これで怖くないだろ?」


大きくて暖かいレンの手が、私の小さな手を握ってくれた。


「うん、ありがとう!」


「なっ!!」


手をワナワナさせてるパパ、ガックリと肩を落としてドリアンに慰められていた。それも笑いながら。


「まあまあ、良いじゃない。


レンはああ見えて紳士なんだから心配ないわよ……ぶふふふ。


あら失礼……ぷぷ……」


奥の地下牢は呪われているってローランが言ってたけど、普通の牢屋にしか見えない。


鉄格子の前で3人組を見ると。


うわっ、リタがものすごい形相で睨んでる! けど、私は文句を言ってやるんだ。そのために頼りになる護衛がいるのだから。


「レジス、クロード、リタ!


あなた方に言いたいことがあります!


子供を……私を魔物の餌にするなんて人間のクズがすることよ!!


私はあなた方のようなクズな大人には絶対にならないんだから!!


それだけ言いたかっ……」


言葉を遮ってきたのはリタだった。


「うるさいっっ!!


クソガキがぁ!」


魔石を隠し持っていたのか、リタに発動されて風魔法で頬と腕を切られたあと吹き飛んだ私は、マンティコアのスオウに助けられ、頬と腕から出血していた。


「いたた……風魔法で切れちゃった。


血が、血がぁぁ……痛い……う、ぅわぁぁん!」


血を見て驚いたのと痛みで泣いてしまったが、今は出血を止めるのが先だ。泣くのをやめ、流れる血をギュッと手で押さえ、治癒で治した。


「ヒール」


「クリーン」


傷は綺麗に治し、血もキレイになくなった。


それでも、パパや護衛のみんな、ライラが激怒。もっと激高しているのがスオウだ。


「てめぇ、俺の娘に何しやがる!!」


「可愛いルルナに……オマエ、殺してもいいか?」


「おい! ルルナの可愛い顔と小さな腕に……てめぇをぶっ殺してやる!!」


「……殺す、殺していいよこんなクズ。


早く殺そう!!」


『ワレの主にした罪は重いぞ!


万死に値する!


尾で毒を注入し、最後に噛み殺してやる!!』


痛いけど、いやいや待って。パパ、レン、ドルバル、レイブン、スオウ落ち着いて。


「みんな、殺すのは駄目! 絶対に!!」


「殺さないから大丈夫よ。今度からは私が治してあげるからね」


「ルルナは治癒も出来るのね。


でも、傷が治って良かったわ。


他に痛いところはない?」


「うん、大丈夫。


ドリアン、ライラありがとう!」


そう言って、ドリアンとライラに抱きついた。


「パパ、もう言いたいこと言ったから牢屋を出ようよ?


ここ暗いし臭い!!」


ヒョイっと抱っこされ、私達は地下牢から出た。





それからコールラン閣下の宿屋に行き。移住することを伝え、私とパパ以外のみんなも一緒に行くことも伝えた。


「そうか、決断してもらい感謝する。


3ヶ月後に移住する、その頃には新しいギルドができ、みんなが住む場所も出来ているから、職場はそれぞれが得意とする場所を手配可能だ」


「ありがとうございます。


こんなに良い待遇嬉しいです。


みんなも喜びます」


「ベルおじ様、ありがとうございます。


ベルおじ様大好き!」


コールラン閣下はルルナに走り寄り、ギュッと抱きしめたのだった。


「きゃはははは!」


ルルナの可愛い鈴のような笑い声が宿中に響き渡っていた。




数多の中から読んでいただきありがとうございます。


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