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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 三章 “キョウト”へ
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082.熊肉とランデブー



大吉さんが達磨頭取からもらった袋を持ってくると、結界で守れるなら出発直前までそのまま血抜きしようということになって。

大吉さんは馬車の屋根の補修を手伝いに行った。

わたしはそのまま飲み物係することになって

見張り交代の時間までそこでまったり人物観察をした。


人物観察というか、勝手にイメージ想像?


アグネスは火、フェイは風、大吉さんはオールマイティ、達磨頭取はおそらく肉体強化系(鉄球投げてたし)


あとの人たちは何と相性がいいのだろうか、ということを勝手に想像して時間を潰した。




食事は無事にすみ、馬車の内部を少しいじって血抜きしながら進めることになり。

肉処理しながらの移動になることとなった。


うん、いやね。まぁたしかに冷蔵アーティファクトとか全部この馬車に乗ってるからね。

この馬車になるとは思ってたけどね。


馬車が揺れるたびに動いて気になってしょうがない。


袋にと結界とに入っているから匂いも血も外には出てこないけれど。



「藍華、冷蔵アーティファクト、本当に大丈夫か?」


日が沈み始めたところで大吉さんが問うてきた。


「大丈夫ですよ??」


同時使用よりは1つのアーティファクトで範囲を広げる方が負担が少なそう、ということで箱の横にクマをぶら下げてもらって、箱の中と袋の中を同時に冷やしているのだが。


何時間続けてもやっぱり自分は平気だなぁ。。。?

ということしかわからない。


「そっか。じゃぁ明日は前半俺が担当するよ。」


「えー大吉さんは備えてください。緊急事態に。

今日みたいなわかりやすい動きやすいことばかりではないでしょう?

いざという時に大吉さんが動けないことだけは避けねばならないです。」


今日の出来事で本当に身に沁みて理解した。


まず。クマをほぼ1人で仕留められるような実力持った人に雑用で力消費させてはいけない。


「それよりも、敵意レーダーは何も反応示さないですが、何か変な・・・気配って言うんでしょうかね。

何か変な気がするです。」


タイラさんもあの時言っていた。

アグネスもお茶の時に火の勢いのこと言っていたし。


「火の粉がいろんな所に飛び散って燃え移って打った時。。。」


目をつむって思い出してみる。

たしかに物凄い勢いで火力が上がったのは馬車の天井だけだった。


おろしてあった荷にうつった火は馬車のそれより大きくはなかった。

同じ素材の天幕が使われていたのに!!


「やっぱりおかしいです。多分ですけど、馬車の火だけ勢いが大きかったです。」


「・・・そう・・・か・・・」


何か考える風に手を口元に黙りこくる大吉さん。


「アグネスたちが話してるのをたしかに聞いたな。。。」


アグネスが誰とも相談していないのなら、勘違い・・かな・・・


「警戒レベルを上げておこう。俺たちの中で。」


大吉さんの言葉に、それってどういう??と、首をかしげる。


「この商隊は、もう盗賊のターゲットになっていて、見張られている、と思いながら行動するっていうことだ。あとでフェイたちとも話して情報を共有しよう。頭取や護衛グループとも共有するかはそのあと決める。

藍華は引き続き周りのことに気を配っといてくれ。」


なるほど納得。


「了解。」




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