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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 三章 “キョウト”へ
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075.心構え


一通り体動かし終わって、たわいもない会話していた時。


「大吉さん。」


「なんだ?」


揺らぐ火を眺めながらずっと考えていたことを口にする。


「護身術を教えてください。わたしに扱えるかどうかはわかんないですが。。。何か1つでも知っていた方が良いと思うんですよ。。。」


アーティファクトが手元にある限りどうこうされるとも思えないけど油断は禁物。


奪われた時にでも身は守れた方がいい。



「そうだな。。。

正面から対峙した場合でもなんでも。相手が男なら、とにかく急所を狙え。あと、フライパンを使うなら頭を思いっきり叩け。」


斜めちょっと横な答えが返ってきたけど、とりあえず脳内護身メモに書き込む。


「ぜ。。。善処はします。。。

じゃぁ例えば後ろから羽交い締めにされたり、腕を捕まれたりした時とか。。。

何か私に出来ることはないですかね。。。?」


こんなことなら護身術講習とか受けとけば良かったとか思わなくもないけれど。通勤残業で、心の回復栄養に時間を取るのが精一杯で他に何もやる余裕のない生活だったのだから仕方がない。その僅かな自由時間でさえ、食事を作る時間をお金で買って(コンビニ弁当)ようやく作った宝物のような時間だったのだから。


「羽交い締めにされた時は確か。。。気を失ったふりして力抜いて倒れるふりしながら地面を蹴って頭突きを顎に入れてたな。。。。」


何かを思い出しながら言っているようで、ちょっと俯きながら目を閉じて言う大吉さん。


「腕を捕まれた時は引っ張られる方向に腕を押して拘束を解く、とか言ってたな。。。

理屈はわかるし、俺も確かにそうしてた気がするが。。。

もう何年も前から捕まれたりする前にのしちゃってたからなー。。。」


う・・・やっぱり大吉さんは“出来る人”だ。そして“出来ちゃう人”


「まぁ要は、相手が武道の達人でもない限り、心理戦だ。向こうはこっちを捕まえようとする。向こうはこちらが逃げようとすることを前提でやってくる。そこを利用するんだな。」


「それはわかりやすいですね。」


頭の中でシュミレーションしてみる。


「ただしチャンスは一回だと思ってしっかり見極めないといけない。


ってほとんど見た感想と受け売りなんだがな。」


「クゥさんの??」


こくりと頷く彼。


クゥさん一体どんな状況を越えてきたんですか。。。。。


「軽く実践してみるか?」


「そうですね、頭の中であれこれ想像してるより、体動かした方が良さそうです。特に今は。」



と、言うことで。

夜の見張りの時間は体術講習をしてもらうこととなったのである。




あぁ。

自分で自分の首を絞めてしまった感じ。

腕を捕まれ───はともかく羽交い締めはイケナイ。

違う意味で力抜ける。


見張り交代でテントの中でもなかなか寝付けなかったのは言うまでもない。



秘密にしなければならないわけでもないけど・・・言い出すこともできないこの加速する思い。


今はとりあえず片思い状態を楽しむと決め、ようやく意識を手放せれたのは明け方だった。。。



舵をそっちに切るのか。。。?!


キリタイケドキリキレナイ。


ある程度まではいくかもしれない。。。


わからないw


もうあの人たち(キャラクター)勝手に動き出したので( ´ ▽ ` )

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― 新着の感想 ―
[良い点] 大吉さんから護身術を教わったら、そうなりますよねぇ。 そっちにきられた舵が、どこに運んでくれるのか楽しみです!
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