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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 三章 “キョウト”へ
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071.護衛チーム


最後の1組は、わりとベテランの護衛チームらしく、年はアグネスさんたちと同じくらいの人が2人、もう3人はおそらく大吉さんより年上な5人グループ、全員男性だった。


「リーダーの耕助(こうすけ)だ。」


護衛が専門で、依頼があればどこまででも行くそうだ。


「2ヶ月前くらい前に北から来たんだが、そろそろ軍資金も尽きるってんでな。

護衛職は15年やってる。よろしく頼む。」


大吉さんと、フェイさんと握手して残りのメンバーも軽く紹介してくれた。


商隊のメンバーは5人で御者交代要員の2人は荷台に乗ることとなっている。


商隊は荷馬車が3台で、護衛はそれぞれに付くことになる。


先頭の1号車からフェイ、アグネス組、希少動物を乗せているらしくその世話係で商隊からプラス一名、2号車に大吉さんと私、そして3号車は1番荷物が少なく、御者の交代要員と護衛チームの若い2人が乗って、残り3人は自前の馬に乗って後からついてくることとなる。


馬車の御者に1人女性がいて、ちょうど2号車の担当だった。


「よろしくお願いします!」


元気よくわたしに手を出してきたので握手をしながらそれに答える。


「よろしくお願いします。」


「この馬車は道中の食料も運ぶので、出来たらこのアーティファクトで冷やしておきたい食料の管理をお願いできると嬉しいんですが。。。」


「ソレはわたしの役目ですね!ね?大吉さん!」


隣にいる大吉さんに張り切って言う。

何せ護衛方面で役に立てる自信ないから。


「ありがとうございます。。!!

疲れたら遠慮なく言ってください!」


え、余裕で24時間いけると思うけど。


「わかりました。」


「交代できるときに俺が交代しよう。

それで多分現地まで行けると思うから、あんたは馬車の方をよろしく頼むよ。」


「お名前お聞きしてもいいですか?」


「はい!商隊統領の娘でユウリと言います。よろしくです!」


年齢はわたしと同じくらいだろうか。

バンダナに2つに分けてとめている黒髪が耳の後ろからのぞいている。立襟の民族衣装のようなものが可愛く、ズボンはジーンズと似た感じの生地だが、もっと柔らかそうだった。


馬と馬車の用意に行くと行って荷台に乗り込んでいった。


「荷台に乗せてもらうことになるんですよね?」


「そうだな、あと寝れるときに寝たほうがいいから交代で休憩取るぞ。」


荷台から時々外を確認したりするらしい。前はいいとして、後ろも。




揺れる荷台で寝れるかしら?とちょっと不安にもなったけれど、出発してみて意外と寝れそうな自分に驚いた。


“きょうと”への荷物はこちらの特産品だったり、アーティファクトだったり。

メインはレプリカの材料と毛皮だそうで、

2号車は道中の食料とアーティファクト、が主だそうだ。


太めのロープでしっかり押さえられていて、ちょっとやそっとの揺れではびくともしない。

足の踏み場はほとんどないが、前方の御者席の方までもなんとか行けるようになっている。




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