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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 三章 “キョウト”へ
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067. 魔法ってイイよね



拒否されたけど、並んで試すってことで了解を得た。

まず大吉さんが水の壁をできるだけ離れた場所に作る。ただしこれは10メートル程度しか離せれなかった。それ以上離れると消失してしまうようだ。

もしかしたら体内に入った水もそうなのかもしれない。

そして1度に出せる水の量。3リットル程度のようで、壁も全身を覆うことはできない。

ピンポイントの守りはできそうだけど、水だからどれくらい保つかは推して知るべし。


そして10メートル先に出した水の盾に向かって火のアーティファクトでフレアアローを放ってみる。


「まさか。自分がこんな魔法のようなものを使う日が来ようとは。。。!

言ってもいいですか?!

言っても!!」


「・・・おぅ・・・」


「フレアアロー!!」


指先から出た矢の形をした火は。


大きさのわりに威力があったようで、水の盾を一瞬で蒸発させた。



「火のアーティファクトはしばらくは使用禁止だな・・・」


「・・・はぃ・・・」


「コントロールがちゃんとできるなら使ってもいいだろう。。ただ危険だから使用者を限定した方がいい。」


「使用者限定の法って実用化されてるんですか?」


クゥさんの日記にてそんな記述があった。特定の人物にしか使えなくするための技術があったらもっと色々なことが研究できるようになる、とか、その構想とか。


「クゥさんの記述を元に“きょうと”で研究されている。これはクゥさんが俺の叔父と話して始まった研究だな。」


興味津々。


「きょうとで知りたいこと見たい物が増えますね〜!

何日か滞在できるんですよね?」


「商隊次第だけど一応5日間滞在予定らしいぞ」


楽しみ〜!

両手握り拳でガッツポーズしてるところに、


「小さい火が起こせるかも実験しとけ。」


と釘を刺される。


結果は、指先にとどまる程度の火を起こすこともできた。

使用を間違わなければ大事故にはならないだろう。


ワイヤーでラッピングして力を抑えれるように実験してみようか。


「あとはルーン文字だったか?それはどういう能力を想定してるんだ?」


「守りと治癒をイメージしてるんですが。。。」


選んだ文字は

“アルジズ”魔除のお守りと“ベルカナ”再生を意味する文字。


ルーン文字を使おうと思ったのは、文字自体に力が宿ると言われていたから。


この2文字を選んだのは、インスピレーションから。

防御を意味する文字がこれの他に1つあるのだが、複数あるその文字の意味が嫌だったのでやめた。


「はい、これ持ってください。」


アルジズのチャームを渡す。


「あぁ。。。」


あっさりと受け取り、


適当な掌で包めるサイズの石を見繕い、大吉さんから少し離れて投げのポーズをとる。


「避けないで、体を守るイメージで発動してみてください!」


「え?!!」


「じゃ、いきますよ?」


「ちょ!まて!!」


もう待てれなかったです。

投げられた石は、放物線を描いて大吉さんへと飛んでいく。


「くそ!どうとでもなれ・・・!!」


受け取ったアルジズのチャームを握り、力を発動する。


眩い光が握った手から漏れ、大吉さんの前に薄光る壁が現れる。


カン!!


石が硬い何かに当たる音がして跳ね返り、地に落ちる。


「おぉ〜。あらかた思い通りです。

ありがとうございます!」


「・・・ったく。。。直撃したらどうするつもりだったんだ?!」


「え?直撃なんてしないとオモッテマシタガ??

大吉さんなら必ず避けれると。」


シラ〜っと述べると。


少々照れた風に


「・・・信頼してくれてるのは嬉しいんだが。

次はちゃんと説明してくれ。。。」


苦笑いしながらそう言われた。


「ホラそれに!怪我したら怪我したで。こっちが試せれます」


そう言って“ベルカナ”のチャームを見せる。



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