066.実験大事!
次の日の朝。
昨晩店が閉まってから作った5品を持って、また海岸までやってきた。
「大吉さん付き合ってもらってありがとうございます。」
「気にするな。俺もよくやってるし、クゥさんともよくやってたから。
店が壊れるよりはイィ。。。。。」
ははははとから笑い。
「まずは無難な水のチャームから行きます。」
アクアマリンをベースに水の文字と波紋入りのチャーム。
イメージ的には飲み水が確保できたらいいなぁ、だったのだけど。
手と手を胸の前で合わせてから、拳大の空間を開けて、そこに水の玉が出るようにイメージする。
ベルトチェーンに付けた水のチャームが激しく光り、水の玉が現れる。
「おぉお、成功です!わーい、水が出せた〜!」
「・・・何もない空間から水が・・・!?」
大吉さんの驚きようがちょっと大げさ?と思って聞いてみる。
「え、こういうアーティファクトやレプリカってたくさんあるんじゃ。。。?」
「その場に水がなければそもそも何もおきない。
水があればそれを操ることができる程度だぞ。。。」
ええええ
「まさか海の水じゃないですかね。。。?」
水の玉に指を突っ込んでそれを舐めてみるが、
「真水です。。。」
「帰ったら成分分析してみるか。。。?」
飲めるならありがたい程度に思ってそれを海の方へ放って手離すと
ドゴオオオオオン
海の水と接触したその部分で水柱が、いや爆発が起こった。
「「・・・・・」」
攻撃魔法かよ
「ななななんなんだ?!」
「知りませんっっっ!!」
もしかして作ってる時の思考とか精神状態がアーティファクトの能力に影響する。。?
確かに身を守るために何をどうしたら─とか色入り考えていたけれど。。。!!
「も一回試してみます。」
飲み水よでろ。
今度は手を皿のようにしてそこに水が出るようにイメージをする。
やはり何もない空間から水がちょろちょろと出て手一杯になったところで止まる。
大吉さんが目を丸くしている横で、ペロっと舐めてみるが、普通の水な気がする。
パッと手を離し水を下に落とす。
びっくぅううん!!
大吉さんのオーバーアクションが面白いけどこの際それはおいといて。
水は下にバシャっと落ちただけで、何も起こらない。
「・・・きっとオールマイティに使えるやつデスネー!・・・」
引きつった笑いを大吉さんに向けると。
「ちちっちょっとまて!?水のアーティファクトであの威力。。。
火のやつは・・・?どんな力を。。。!
いや、みたくないような気がするんだが。。。」
「フレアアローとかファイアーボールが出ることをイメージして作ってますが。。
後は普通にキャンプの時の火になったらいいなぁって思って作ったんで多分。。。。」
そういう能力持ちかと思われる。
「大吉さん、水のやつで壁作ってみてくれますか?」
「・・・・え・・・?」




