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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 三章 “キョウト”へ
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062.マクラメブレス




マクラメは、一巻き一巻き、手加減に気をつけて作っていく、とても手間と時間のかかるものである。


一巻きするたびに思いを込めてみよう。


身を守る盾となれ───

おのれをも守る盾となれ───


まだ練習中の身なれど、できていく様に愛着も湧く。


集中力と一度始めたらストップできない作業の性質 (未熟なので途中で作業をストップして手を離すと何をどうしているのかわからなくなってしまう) によって、作業は閉店後自室に篭ってから。


確かに普通に生活してる人はコレをやることが難しいかもしれない。


再生の日と呼ばれる日を境に天変地異で人口が激減し、アーティファクトが現れ。ハンドメイドの物品がそういう力を持つと判明したならば。


政府とか国を動かす左右する機関(ところ)や色々な大きな組織がまず抱え込んでもおかしくない。


特に、マクラメの物がそういう力を持つということがわかったなら、神社仏閣が抱え込むのもわかる。


マクラメはある程度丈夫な紐があれば作れる物だから、どんな状況に陥ってもある程度のものは作れるはずだから。


確かこんな感じのブレスレットを御守りとして実際に売りに出している神社も確かあったはず。



そういえば治癒能力のあるアーティファクトはないのだろうか?

それこそいろんな機関が欲しがりそうだけど。。。



コンコンコン


戸を叩く音に、目線は動かさず返事だけする


「今なら大丈夫ですよー!」


さささっと自分で決めた作業をストップする箇所まで編んでようやく目を離せる。


「ストップしても大丈夫か?」


「この模様のココで手を離しても大丈夫!って練習したので、この模様の時は途中でも休憩できるようになりましたよー!ようやく。」


徹夜明けたあの日から早三日。

長かった。一体何本作っただろうか。

失敗作もレプリカ感覚で使えると判明してからはとにかくたくさん作った。ひとまずこの模様だけでもいつ何時でも作れるように、と。


石なしで作るタイプのものは、転んでも怪我がしない程度の力があるようで、小さなお子さんへのプレゼントに最適。 

ただし何回まで使えるかはまだわかっていない。


石なしタイプのを自分でつけて、キャベツの千切りの早切りに挑戦中。指を切ってしまったが血は出ず薄皮が剥けただけに留まり、ブレスレットはプツリと切れてしまった。


そして常連さんの娘さんにモニターをしてもらってはいるが、今のところちぎれたという連絡は来ていない。


「役所からの連絡で、神社仏閣の関係者に問い合わせてもらったところ、販売してもいいそうだ。

神社や寺で売られているものはそれぞれそこの祈祷等で特別な効果がついているから、問題ないだろう、ということで。。。」


。。。。。大丈夫だろうか。。。?


「まぁ金額と、個数で調整しながら、だな。。。

失敗作で流血するようなところを皮一枚にとどめてくれるんだから。。。藍華の作るものも十二分に『規格外』だな。。。」


ちなみにたくさんの練習作は中身が見えないようにして、能力だけ記名し1個1000円で売り出す計画である。


「でも一回でちぎれちゃったですし・・・」


最低でも三回くらいまで保って欲しい。


嵩張(かさば)るものじゃないし、いくつか持っておけばいいんだよ。」


まぁ足にいくつかつけとくって手もあるか。。



本当は今日は更新やめて月曜更新にしようかと思ったけれど。

なんとなく!


書けれたので!

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