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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 二章 そして事故?はおこった。
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061. 編み方で変わる能力




「そしてこっちが藍華のやつと同じ編み方だと思うんだが」


同じくらいススボケてるブレスレットを出して見せてくれた。


「これはあらゆる衝撃からも身を守ってくれる。」


確かに同じ編み方だ。。。


「なんといえばいいか・・・例えば高いところから落ちても、何か岩とかが落ちてきても、見えない障壁で身を守ってくれる。ただし、意識しないとその壁は発生しない。

不意打ちとかには効かないところが惜しいところだが、身代わり護りの名前通り、最後は石が身代わりとなって護ってくれる。ある程度までは、だけどな」


求めているものに近いものが今目の前に。。。!


「門外不出、というわけではないが、その編み方の技術等を神社、仏閣の関係者が持っていて、そこで手に入るし、技術もレプリカと違って難しく市井でそれができる作り手はほぼいないと言ってもいいぐらい。噂によると編み方でも力の種類が変わるらしい。」



「意識外の事象から身を守るタイプのものはないですか?」


「残念ながらない。」


「じゃぁクゥさんの作ったこの店の防犯システムはどうなってるんですか?」


あれはそもそも店に誰もいない時に発動する、

いわばアーティファクトの法則外のもののような気がしているのだが。


「あれは遠隔系のアーティファクトにあたる。

一度発動すると、止めるまで1ヶ月半は継続して発動したままにできる化け物級の物品だ。」



化け物級。。。


「あれの説明書というか設計図というか、そういうものってあります?」


「あるぞ。こないだの箱の中。

店の終わりにまた出してやるよ。

さて、こっちの仕込みは大体終わったから、そのジャガイモ仕上げて店のアーティファクトの能力をざらっと説明しておくか。」


「お願いします」



大まかな力の種類を聞き、半分くらい細かい説明を聞いたところで開店時間となったので、続きは後ほど、ということになった。




いつも店に来てくれる常連さんや噂を聞きつけてやってくる新規さん、今日もそこそこ繁盛している喫茶店『碧空』


遠くから何かを伺う影があることを知る由もない店内の人物たち。


用意された大きな歯車が藍華というパーツを得てゆっくりと回り始める。





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