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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 二章 そして事故?はおこった。
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060.マクラメはホント難しい




動画を見ながらあれやこれやいろいろ試したりしていたら空がもう白んでいたので、スマホで時間を確認し無理やり30分だけ仮眠をとった。


色々試したおかげで、1つだけなんとか形になった。


イヤリングパーツも買いだめしてきてよかったなぁ。。。


できたばかりの一品を耳からぶら下げ、店の方へ行く。


「おはよーございます〜!」


朝の仕込み中の大吉さんに声をかけて、作業の終わった物をアーティファクトスペースに持っていく。



「おー。

なんだか遅くまで起きてたみたいだが、大丈夫かー?」


「あははは、気付いてましたか?

うっかりほぼ完徹デス。

仮眠はとったので大丈夫ですよー!」


スペースのある場所を確認して、そこに並べていく。

重なりそうなところは能力の同じものを選んで出すものとしまっておくものと選ぶのだそうだが、そこはまだ大吉さん任せ。

何せ全部の能力を把握してない。


「カンで並べるので、後でチェック頼みます。」


並べ終わって、大吉さんの仕込みに手伝いに来て伝えておく。


「おー。修復サンキューな!」


ジャガイモをどれだけ皮を薄く剥けるか挑戦しはじめると。


「ん、その耳飾りは新作か?

使ってるのは昨日買ってきた糸だろう?」


「ハイ!こちらで楽に手に入りそうな資材っていうと糸かなーて思ったんで、初めてやってみたんですけど、なかなか楽しかったですよ。」


じいぃぃーっと見つめてくる大吉さんに、みられてるのは自分じゃなく耳飾りなのにドキドキしてしまう。


「あの。。。」


「編んであるのかそれ。。。?」


「はい。。」


なおもみつめ、はっと思い出したように


「神社とか寺のだ!!」


いきなり何を。。。?


「神主とか巫女とか、住職とかが力を込めながら作るお守りの類でな、俺もいくつか持ってる。

身を守るのに良いアーティファクトの一種だ。」


身を守る?!


「是非見せてもらいたいです!!それ!!!」


石を包むタイプのは難しすぎて、もっと練習が必要だけど、この耳飾りにしたタイプなら、何とかブレスレットタイプのが作れる。

それが防御に使えるなら来週までに何とか出来るかもしれない。。。!仕込みが終わってから、遺跡に行くとき用の物を入れてあるという箱を持ってきて見せてくれたそれは、どれも年季が入っていて、戦闘に向いたアーティファクトだった。


「これがその“きょうと”の神社で手に入れたブレスレットだ」


自分の作った耳飾りのとよく似た編み方のそれは、

ちょっとススボケているけれど、しっかり編み込まれていて、どことなく神聖な雰囲気があった。


「使われている石は個数と色具合からチャクラに対応してる感じですかね。」


「らしいな。普段から付けていても大丈夫なタイプのやつらしいが、俺は遺跡に行く時だけって願掛けもかけて使っててな。

身代わりになってくれるタイプのアーティファクトだ。


ヘマタイトは足、シトリンはみぞおち、ペリドットは手、ローズクォーツは心臓、アクアマリンはのど、ラピスラズリは眉間、アメジストは頭頂部、水晶は全ての石に対して力を補完する。


ほとんどにヒビが入ってるだろう?」


「そうですね。。」


「製作した職人や、職業によって効果の強弱は出るらしいが、この編み方は身代わりタイプ。怪我した部位の身代わりになってくれてたんだ。そして身代わりになるたびに石にヒビが入っていくんだそうだ。」


自分が購入して持ってきたものは、ヒビ入りの品も多いが、AAAタイプのお値段が張るヒビなしのものも少々ある。

これと同タイプを作るならAAAタイプのが良さそうだな。


っていうか、それだけ危険な目にあってきてるんだ。。。大吉さん。。。。。




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