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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 二章 そして事故?はおこった。
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059.夢中になったら過ぎる時間は早いんです。



店に戻り、一通りの仕込み等を終えて。

今日は早めに休もうと、お風呂も済ませて部屋で1人、購入したものを整理しながら考えを巡らせる。



この世界にきて数日。

電化製品が全てアーティファクトで動いている、携帯スマホがない、テレビもないけれどラジオはある。

コンビニはないけれど、コンビニが必要な生活でもないので不便は特に感じない。


アレが食べたいこれが飲みたいという欲求は時折起こるものの、大吉さんのご飯は美味しいし、コーヒーも美味しくて、帳消しされている感じ。


我ながら順応性は高いと思うのだ。

ただ、ここだと夜風にあたって心落ち着けるのに、屋上もテラスもないのが寂しい。。。


今度こっそり『羽』で空飛んだら。。。

ダメだな。目立ちすぎる。。。


それよりやらねばならないことがある。


「護衛のお仕事で、身を守るための何かが欲しいのよね。。。」


刃物でこられたら。

飛び道具で襲われたら。

眠っている間に襲われたら。


大事なアーティファクトはいつも身につけておけ、と大吉さんが言っていたので、眠る時も緩めの紐ベルトにひとまず持って来ていた5個のアーティファクトをつけていた。


・踊る棒人間の指輪 (身体能力up)

・朝焼けに浮かぶ棒人間 (物を浮かすことのできるネックレストップ)

・グリーンのレジン水晶を封じた雫形チャーム (風を操る)

・はてな入りクリスタル型チャーム (探査能力をもつ)

・棒人間魔法陣 (レジンでないレプリカ)


オートで作動するアーティファクトが作れたらいいんだけど、クゥさんのやつの仕組みを聞いてみようか。


あと、ゲームとかでよくある防護壁(バリヤー)とか張れるようになったらいいのにな。


そういえば陥没事故の時に風を操ってくれたアーティファクトがあったな。。

あれを防御に使えないだろうか。


RPGゲームとかは興味はあるものの、話に聞くだけでやってはこなかった。

それよりも漫画や小説の方が自分にはあっていたし、何せ時は金なり、でバイトに明け暮れてたから。

就職してからはハンドメイド にどっぷり浸かって過ごしてきたし。ゲームの知識はほとんどないけど、魔法とかそういうものには憧れを感じる。


護衛の仕事中、わたしのやらねばならないことは、まず自分の身を自分で守ること。

あと、できたら大吉さんの役に立つこと。


これも明日相談してみようか。。。




さて。丈夫な細めの紐も手に入ったし、軽く一品作っておこうか!


幸いちょうど良さそうな針も揃えれたのがラッキーだった。


この世界にアーティファクトとして残ってない物、とても数の少ない物に気がついたので、スマホに入れてあった動画やら写真から、1つ作ってみたいものの目星をつけてあったのだ。


まずガラス系の作品が全くない。

ガラスは確かにレジンより割れやすいけれど、全く見かけないのも変な話なのだが。。。


あとは劣化が原因で残らなかったのか、革に焼印とかの作品はあるけれど、革系の作品が少なく、マクラメがほとんど見当たらない。


紐を巧みに編んで作る、マクラメの作品。

本来はワックスコードを使い、焼き留めて完成させるらしいが、今日行った商店街で聞いたところ、ワックスコードはちょうどきらしていたらしく、なかったので、この世界で普通に存在する、綿素材の紐を買ってきてみた。


「スマホに落としてある動画でどれくらい理解できるかがポイントよね。。

頑張ろ。」










チュンチュン


ピチチチチチ



「・・・え・・・もぅ朝・・・・?!」




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― 新着の感想 ―
[良い点] 5個もアーティファクトをつけるとは凄い!! それぞれの能力も便利そうですね!
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