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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 二章 そして事故?はおこった。
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058.判断力



にこやかに、お互いに協力することを約束し。

前金を受け取り、役所を後にする。


「まぁよかったんじゃないですか?

何か問題が起きた時に助けを求めに行けるっていうのはありがたいことだとは思うんですよ。」



「それがたすけにならずとも、か?」


「はい。

聞いてくれるだけでもありがたいもんですよ。」


そう。。聞いてもらえるだけでも十分に助けにはなる。1人で悶々考えるよりは外に出せ、っていうのがわたしのストレスを外に出す方法。

外に出すことで、何か見つかるかもしれないし見つからないかもしれないし。


「まぁそうだな。。。」


「で、もしできればこのまま買い出しに行きたいんですけど、行けれますか?」


遠出するなら最低限の装備が欲しい。

って言ってもわたしが思いつくのは水筒、非常食、動きやすい服と鞄。ウェストポーチは絶対欲しい。

あと大吉さんのみたいなウォレットチェーンももう一本。


「もちろんだ!俺も欲しいものがあるし。

しっかり値切るぞー!」


楽しそうに少し前を行く大吉さんを眺めつつ。

冒険に出る前の少年のような雰囲気を感じる。


遺跡の調査も本当のところまだ引退はしたくないんだろうな、と思った。


それでも自分の状態状況諸々をちゃんと見て判断しているのだろう。

すごいな───



と思ったのも買い物中の値切りっぷりをみるまでだったことを記しておく。




買い物があらかた終わり帰路に着いた時。

時刻は6時半くらいになっていた。


「さーて、帰ったら今日はもう店じまいして明日の仕込みだな。」


「・・・・・・」


「藍華はどうする?

仕込み、手伝うか?」


色々買い込んだわたしを気遣っての質問だろう。

何か用意したいものがあるのではないか、と。


「そこまで急ぎじゃないですし、だいじょうぶです。

仕込み手伝いたいです・・・。」


自分の買い物も、大吉さんが値切ってくれたのでだいぶ安く済んで、よかったのだけれど。。。


「・・・・・」


脳みそ内で反芻してしまう値切りの光景。

値切り方は上手だったんだけどもこぅ大吉さんのイメージが大きく方向転換した感じ。


いけるとふんだら引かぬ根切りの口上、押して引いての掛け合い。私にはムリダ。

えぇ、1軒目から始まったそれに欲しい物品リストを渡して丸投げ状態でしたとも。


「どうした?疲れたか。。。?」


ボーッとしているわたしに問いかける大吉さん。


「いぇ、まぁ。。疲れたといえば疲れてますね。。。ただ・・・もしわたしがお使い頼まれてもあそこまで値切れるかどうかと思いまして。。。。。」


キョトンとした顔で一瞬止まると次の瞬間大笑いされた。


「あーっはっはっは!

藍華はそんな心配いらないだろう!!」


「えぇえー?なんでですか?」


困惑しながら言うと


「可愛い顔してんだから、にっこり笑ってコレください、って言ったらそれで終いだ!」



「俺のは挨拶みたいな物だよ。この『とうきょう』で行ったことのない場所はほとんどないからな。」


かわいいって言われ


「まぁ久しぶりだったからちょっと気合入っちまったかもしれないけどな」


そう言ってニカっと笑う顔がかわいくて。


もぅ。。。胸の高鳴りを自覚しないわけにはいけなかった。。。。。






ドキドキ路線に。。。。


多分いかないですゴメンナサイ(まだ悩んでるw)

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