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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 二章 そして事故?はおこった。
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055.能力確認




「ただ、指輪とセットじゃないと発動しないみたいでな。。。

遠出する依頼も受けてるところで、提出の拒否権を施行したい。

生活に支障のない程度での協力はもちろんさせてもらいたいが。。。」


少し緊張するような空気が流れる。


「・・・いいだろう。大吉のソレには特に世話になってるし。

ただ、情報は余すことなく頂こう。

今はわかっていることだけで構わない。

話せ。」


意外とあっさり。


「助かるよ。」


「ソレは以前ご本人から提出していただいてるしな。

その本体はもう保管庫に送られてはいるが、諸々を決定するのは末端の俺じゃない。

セットでないと動かないのなら、こちらも向こうに送ればいい話だ。

レプリカはもう作ってあるのか?」


今提出できるか、という意味だろう。


「あぁ、大丈夫だ。

3年間手元にあった愛着とかはまぁあるんだが、コレもご縁だろう。」


名残惜しそうに話す大吉さん。


「で、能力は?」


「見せた方が楽なんだがいいか?」


「建物を破壊しないのなら。」


いいんだ。

あぁ、そのためにも広めの部屋。


「まず指輪を装着する、

そして両方同時に力を発動させるよう意識する。」


指輪をはめ、棒人間魔法陣のアーティファクトを掌に乗せる。


両方が強く光り輝き、魔法陣が現れる。


「「・・・?!!・・・」」


息を飲む辛子兄妹。


「藍華。。。どれがいいと思う。。。??」


いや、ここでふられても。。。。


「やっぱりコレが無難じゃないですかね。。。?」


何か武器を持った棒人間を指す。

見た目にもわかりやすいだろうし。


「智、武器と言ったら何を思い浮かべる?」


「・・・刃物・・・?」


「大きさや種類は?」


どれくらい詳細なものが出せるか、わたしも楽しみ。


「サバイバルナイフ、刃渡りは掌くらいの小型なもの。」


「折りたたみ?」


何その趣味を把握してそうな合いの手。


「そうだな。。持ち手は赤めの木目調」


さらに詳しい要望。


「了解」


大吉さんが武器を持った棒人間を選択すると、手の上のアーティファクトは光に包まれ形を変形させていく。


光が収まり、ソレの容がハッキリと見て取れるようになると。。


「・・・なんなんだコレは・・・」


智さんの後ろで小百合さんは目を丸くしている。


コレはやっぱりよっぽどなイレギュラーなのか。。。

というか、魔法陣が出てたあたりからもうオカシイ部類なのね。。。反応から察するに。


「持って確認してみろ」


そう言ってサバイバルナイフを手渡す。


「な?!」


渡されてさらに驚く智さん。


「使用者の手を離れても消失しない。。。?!」


小百合さんからも驚きの声が。


「どれくらいで効果が消えるのかまではわかってない。試すには時間がなかったんでな。

今朝暴漢グループに襲われたんだが話は聞いたか?」


「いや。

また襲われたのか?」


「おそらく狙いはコレだ。

どういう勢力の奴らなのか見当もつかないが、ほかに思い当たる節がないんでな。」






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