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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 二章 そして事故?はおこった。
44/343

043.その理由は・・・?






「アーティファクトは光るもの、っていう先入観と、これまで意識してなかっただけで、実際は発掘の時とか、戦闘の時とかは光が消えてたり弱まったりしてなかったですか。。。?」




「いや──それはない。隠密行動する時にも、奇襲をかけるのにも暗闇でも光るアーティファクト、レプリカは力が発動するたびに光るから厄介だったぞ?」



「じゃぁやっぱりアーティファクトが特別ですね。。て、これ全部報告義務があるんですか?」



「全てではない。

警察も役所も一枚岩ってわけじゃないからな。。。報告義務があるのは、発見した事実と、わかるならその能力。全てを報告しろとは言われてない。」


もし解明されて悪用されたなら大変なことになりそうだ。。。


「コレの報告は必要があると思った時でいいし、何もしないでも向こうが勝手に見つけるかもしれないしな。」


「なるほど。じゃぁとりあえず交換して試してみますか?」


遠隔系かどうかの実験。


「あぁ。」


ゴクリと喉が鳴る。大吉さんの。


「このクオリティ、この能力のものが遠隔系となると、それこそ大変だ。。特に浜辺で試した銃、アレがそのまま人手に渡ったらと考えるといろんな犯罪が起こる可能性が出てくる。。。」


「じゃぁコレを無効化してしまうような物を作りましょう。試したいことがいくつかあるので。。。」


お互いの手に残る交換した懐刀を見つめながらわたしは言った。


たいした案じゃないし、確実じゃないけれど、わたしがあちらで作ろうとしていた作品がもしかしたら使えるかもしれない。


期待するような力があれば、だけども。。。



「・・・藍華は研究開発向きかもな。

何か強力なあたらしいものができたとする。

そしたらソレをなんとか出来る物を───って。」



「それ、良いですね!」


やっぱりあたらしい“何か”を作るのはやめられそうにない自分に、心の中で苦笑する。








「じゃぁそろそろ店開けるぞ!」


「はい!」


と、張り切ってもわたしはまたアーティファクトの修理整備だけども。


そして今日もベルの音と共に店は開く


短いので明日もちょこっとupします。

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