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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 二章 そして事故?はおこった。
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035.何かの影現る






前に後ろに3人づつ、計6人。

全員が薄汚れたような色の服を着ている。

が、わかる。色だけだ。

アイロンかけた服をワザとシワクチャにしたような感じがする。


薄汚れているのに、使用感のない服。

いろんな意味で怪しすぎる。


「何が目的だ?」


最初に口を開いたのは大吉さんだった。


「碧空の大吉だな。

特殊なアーティファクトを見つけたみたいなので

もらい受けにきた。」


前に出てきた中央にいる代表格らしい男が言う。

言葉遣いが割と丁寧なのも気になる。


そして。全員何かしらアーティファクトを持っているようだ。

腕輪やらネックレスやら、ポケットのあたりやら、ぼんやり光っている気がする。



「特殊なアーティファクトは役所に提出する義務があるのを知らんのか。

アレは危険でない確認ができたら役所に持っていく。

もう連絡もとってあるぞ!」


流石に6人もが1度にかかってきたらマズくない??

対応できる自信がないわよ。。。


踊る棒人間で1人づつ撃破も考えたけど。。


「関係ないな。

俺たちはただ、そのアーティファクトを依頼主の元に持っていくだけだ。役所だなんだのは知ったこっちゃない。」


依頼主。。。?

この犯行は彼らの意思ではない、と。


「分かった。じゃぁお前ら全員のアーティファクトを警察に提出させてもらうとする。」


大吉さんがそう述べた直後、後ろから1人が動いた。


「ぐおっ・・・」


こちらに到達する前にいつのまにか大吉さんがこちらに動いていた1人の鳩尾(みぞおち)に蹴りを入れて吹っ飛ばしている。


「・・・・・」


今度は私の目が鳩が豆鉄砲食らったようになる番だった。


え、アーティファクト使ってる??!

違う!!

だって何も光っていないもの。。。!!


「油断するな!

あの大吉だぞ!!!」


あの大吉ってどの大吉?!!


「おぅ!!」


後方から光る棒を持つ2人が来る。

前からは代表格の人が大吉さんの方に向かってる。


いかん、見とれてる場合じゃない!

せっかくだから使ってみよ!


「顕現せよ!」


魔法陣が現れる。

よし、感触は同じだ。


だが。違うことが1つ。


魔法陣の中央に矢印が1本。。。


「。。。」


まさか。

いや、こじつけてはいけない。

棒人間の能力然り、そうだと思って使用したら“そうなる”可能性が高い。

だが、手を一周させるも反応はない。

。。。嫌な予感がするわ。。。


「発動せよ!」


言葉に反応して、中央の矢印がクルクル回り出す。


イヤアアアアアアアア!!

やっぱりかぁあぁぁぁぁ!!!(涙)


やがて矢印は止まり、止まったところの棒人間が赤く光る!






まさかのルーレット(*゜∀゜*)!


次回は月曜を予定してます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] あの大吉って事は実は大吉さん凄いの? そしてルーレット式の魔法陣! 果たしてどんな効果があるのか? 面白くなってきましたね!
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