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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 二章 そして事故?はおこった。
34/343

033.色々出来過ぎアーティファクト






「顕現せよ!」


大吉さんの時よりも早く現れる魔法陣。

多分、イメージができていると起動が早くなるのだろう。


『長いものを持ってる棒人間』を選び、何かが起きるのを待つ。


中央部から光が自分の方に伸びてきて、自分の目の前でとどまりその形を変えていく。


光は長く伸びていき、両手を広げたよりは短いところで止まる。


みるみるうちに、光ははっきりとした形を成していき、1本の刀になる。


「おぉお。。。」


柄の部分を手に取ると魔法陣は消え、アーティファクトも手から消えている。


「??!」


左手に持っていたはずのアーティファクトは、刀を手にした途端消えた。


「刀がアーティファクト。。。?」


「すごいな。。。!

おーぃ藍華!これ切れるかー?」


そう言って拳大の石を私には当たらないように投げてくる。


「やってみます!」


数歩進んで飛んできた石に向かって斬りつける。


きぃぃぃん!!


まず。ちゃんと当たるかどうかも心配だったのだが、心配無用だった。

刀は吸い込まれるように石に向かって振り下ろされ、真っ二つに割れてポトッと砂浜に落ちる。



「・・・藍華。。。お前まさか歴戦の戦士とか・・・」


「ナイナイ!ないです!

しがない会社員でしたから!!

多分ですけど。。。オートで目標に向かっていく機能があるっぽいです。。。。。」


何せ目標を決めた瞬間から、吸い込まれるように向かっていった。


「。。。それが本当だとすると。。滅茶苦茶なアーティファクトだな。。。」


ひとまず力を治める。

すると刀は少し光を増して形を変え、左手に戻ってくる。


「私の予想が正しければもっとすごいですよ。。

も一回同じの試してみます。見ててください」


オールマイティにいろんなことに使える、多分目指したところはそこ。

棒人間が、どんな効果が出るのかわからない、その理由も多分、使用者のイメージによる。

そしておそらく棒人間の能力は固定されていない。


『長いものを持つ棒人間』のイメージは、武器を持ってそう。そして長いならおそらく剣とか刀とかそっち系。


そこを長いに固定しないで『武器を持ってそう』で思考をストップさせて、違う武器を思い浮かべたら?


今試さずいつ試す?



「顕現せよ!」


先ほどと同じように現れる魔法陣。

再び『長いものを持つ棒人間』、、いや『何か武器を持つ棒人間』を選択する。


光は再び私の目の前で形を変える。

今度は長くはならず、小振りだ。

形はだんだんと整っていき、掌より少し大きいくらいの拳銃となる。


手に取るとやはり魔法陣は消え、アーティファクトも左手からなくなっている。



「やっぱりです。この棒人間は、何か武器を出すマークなんですね。。。」


「それはなんなんだ??」


「え!?知らないですか??」


拳銃がない?それとも失われてしまった??


「拳銃という武器なんですけど。。。」


「なんかの本で読んだことがある気がする。。。

遠くのものを撃ち落とすことができるとかいう。。

それか?」


失われた文明に当たるんだ。。。!!


「威力は意識的に落とすことができると思います。」


砂浜を少しいったところにある小さな岩を一瞥し、


「あの岩のちょっと飛び出た部分を撃ってみますがいいですか?」


コクリと頷く大吉さん。


岩までは大体15メートルくらいだろうか。目標を決め、拳銃をそちらに向ける。するとやはりだ。

ピタリとある位置で止まる。

まるでそこに何かストッパーでもあるかのように。ちょっとずらしてもまた同じ位置でピタリと止まる。


「いきます!」



ズキューン!!!!!





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― 新着の感想 ―
[良い点] 斬石剣の次は、威力調節可能な拳銃ですか。 棒人間、凄すぎる! [一言] お疲れさまです。
[一言] アーティファクト色々便利ですね。 というかこの世界では銃がないのか! 現実世界とIF世界の微妙な誤差が気になります!
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