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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 二章 そして事故?はおこった。
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024.1日目おわり、真実を知る

舞子さん。

本名、真生(まさお)

星形ピンのアーティファクト(クゥの作った)の力で見える姿を女性に変えている。

心が女性な舞子さん。

自分の性別に嫌悪感を抱いていたものの、クゥとの出会いによって、多少吹っ切れて、今ではアーティファクトの力で堂々と姿を変えて生活している、と。


ただし、アーティファクトを外すと元の姿に戻ってしまうため、人前では付け外しを控えている、と。




「わたしはなんと失礼なことを。。。。。。!!」


全力でうなだれた閉店後。


「いやー。。。

まぁこればっかりはしょうがないだろ。。?

突っ込んで─根掘り葉掘り聞かなかったし、その後も普通に接してたの、良かったと思うぞ?

クゥさんはめちゃくちゃ突っ込んでったし、その後色々大変だった。。。。」


色々思い出してか、心なしかゲッソリとした表情で言う。


「あと人前で付け外しって言っても、服とかの問題がなければ外せるし、外したこともある。

まぁ大抵は脅しの意味も込めてやってるんだが。」


外して本来の姿で脅し。。。??


「まぁ気にすることはないよ。

今度あいつが持ってくるアーティファクトを直してやってくれればそれでいいだろ。

あと普通に男とか女とか関係なく、“舞子”と接してやってくれればいい。」



「それでも一応謝ろうと思いますが。。。

わかりました。1人の人として接してみます。」


元々そういうところに偏見は持っていないつもりだけども、そういうことは自身では気づけないことが多いと思うので、少し気を付けてみよう。



「ありがとうな・・・」



「ところで、夕方が近づくにつれてアーティファクトの方にお客様が来たんですけど、だいたいいつもそんな感じなんですか?」


18時ごろから2、3人来たと思ったら、閉店までには入れ替わり立ち替わり計20人程は来ていたし、ほとんどの人が何かを購入していた。


能力を把握してないので大吉さんが全部接客していたけれど、アーティファクトとレプリカの世間的な浸透度のようなものを垣間見た気がする。


「そうだな、修理の依頼も良くくるし、購入者も日に10人はいるかな。」


常連さんっぽい人も多く、自己紹介の嵐だった。


「なるほど。あ、ところでわたしはどこから来たってことにしたらいいですか?」



タイムスリップだなんて突拍子もない話、何故かなんて自分でもわかってないのに、説明するにしにくいし……。



「そうだな……どこかの山中で記憶喪失、自分の名前しか覚えていないような状態で発見されたということにでもしておくか。そして、近くにあったアーティファクト研究所のある都市にてアーティファクトに興味を持ち──」

「ツテを頼ってマスターである大吉さんのところへところに転がり込んだ、って感じでどうです?

その都市にお知り合いとか、何かツテがあるんですよね??」


そう言うと、少し驚いたように目を開き、わたしを見る。

ツテもなくそんな都市の名前等出てこないだろうと思っての発言だったのだが、当たりだろうか?





ここまでお読みくださりありがとうございます(^^)



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