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ハンドメイダー異世界紀行⁈  作者: 河原 由虎
第一部 三章 “キョウト”へ
104/343

『外伝』103.その頃男性陣は。。。

藍華とアグネスが入浴中。

大吉とフェイは内通者について話を進めていた。


「内通者についてだが・・・

スマン特定は出来なかった。だが2人までは絞った。」


申し訳なさそうにいうフェイに大吉は少し考えてから答えた。


「・・・護衛チームの・・・若い2人か?」


「気づいてたのか?」


さほどではないが驚いた顔で大吉の方を見る。


「・・・確信はなかったけどな。。。」


アグネスが遮音アーティファクトを発動してるので、天幕の向こうで何を話してるのかは聞こえないし、同じようにこちらの声も向こうには聞こえないのだが、

チラチラと藍華の方を気にしながら、少しでもゆったりと過ごせたらいいと思い、会話を進める。


「馬車の上に登った時に目の端には入れてたんだ。護衛チームは全員戦闘体制で散開してた。」


「俺も確かに見た。

ただあの結界が消える直前は、見ていなかった。。。」


自分の戦闘に集中しなければならないならそれは当然だ。


「俺も手強いのに引っかかってたしな。。。」


(つくづく“引退だ”などと言って、訓練を疎かにしていたことが悔やまれる。)


まさか、この歳になって守りたいものができるとは・・・と。


「で、だ。位置的に馬車から見て後方と俺たちの側に居た奴が1番そこに行きやすかったろうと考えてな。

盗賊たちの戦力確認と称して、全員に話を聞いてみた。」


「・・・お前がか・・・?」


フェイはアグネスほど社交的ではない。こうやって2人きりの時に、よく喋るのはもう知っているが。大吉とここまで話せるようになるのにも随分と時間を要していた。


「妹分みたいに思ってる藍華が拐われたんだ。激昂してるアグネスに任せるわけにはいかないだろう。。。」


「。。。。。。」


「俺だって心穏やかではなかったんだがな。。。」


そうだな。。。自分の貴重なアーティファクト貸すくらいには気に入ってたんだから。


「で、だ。話をした結果、その2人に行き着いた。」


(藍華とそいつ等を会わせたくないというのは。。。

俺の個人的な願望だろうか。。。)


ふと、思った。藍華を拐った奴は、いつ、藍華に目をつけたのか。

初めユウリを狙ったのだとしても。

間違って藍華を傷つけてしまい、連れ去ったということは、藍華にそれだけの利用価値があると見出(みいだ)したからに違いない。そして藍華を警戒してたに違いない。

たとえ初めから藍華を狙ったんだとしても、敵意レーダーに写らないはずがない。


「・・・やはり認識阻害系のアーティファクト使いがいるな・・・」


『それはどんな些細な敵意にも反応することができる。

例えば、“アイツは要注意人物だ。気をつけないといけない”たったそれだけの敵意にも。

使いこなせればある種の感情だけに反応することも。

大吉っちゃんが、本当に自分の味方を見つけたい時にも使えるんだよ』


大吉の脳裏に響くクゥさんの声。

久しぶりに聞いた気がする。。。


「フェイ。。。サンキューな。1発で見分けれる方法を思いついた。。。」


(しょーもない方法だが、これなら確実だ。。。)












あれ。。。。!外伝だ。


いやー男性陣がその時どうやって我慢・・・いや、何をしてたのかとか思ってたら書いちゃいました。

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