NPCさんの言う通り(前書きに登場人物紹介があります)
ミノタウロス戦帯同メンバーリスト
FW
リーシャ:スピード自慢のFW。好きなマリンスポーツはウィンドウサーフィン。
ダリオ:全ての能力が高いFW/ME。好きなマリンスポーツは素潜り。
エオン:アイデア豊富なFW。好きなマリンスポーツは逆ナン漁り。
ヨン:高さと献身性。好きなマリンスポーツはビーチバレー。
MF
クエン:守備力と堅実さが特徴なMF/DF。好きなマリンスポーツは男同士の濡れ場。
アガサ:パスが全てのMF。好きなマリンスポーツはSUPヨガ。
ツンカ:視野の広さとアグレッシブさを併せ持つMF。好きなマリンスポーツはほぼ全て。
シノメ:守備固めに最適なMF。好きなマリンスポーツはビーチサイドでの昼寝。
エルエル:運動量とダッシュ力自慢のMF。好きなマリンスポーツはビーチフラッグ。
DF
マイラ:技巧的な左足と経験を生かすMF/SB。好きなマリンスポーツは日光浴。
シャマー:頭脳的プレーでラインを率いるCB。好きなマリンスポーツは日焼け止めを塗って貰うこと。
リスト:規格外の身体能力とアイデアのFW/CB。好きなマリンスポーツは男同士の濡れ場。
パリス:堅実なプレーとサポート力で支えるSB。好きなマリンスポーツはビーチバレー。
ガニア:粘り強さとリーチで守備の要となるCB。好きな好きなマリンスポーツはSUPヨガ。
アイラ:切れ味鋭い左足のMF/SB。好きなマリンスポーツはサーフィン。
GK
ユイノ:足元の技術があるGK。好きなマリンスポーツは海辺でのBBQ。
タッキ:本来はフィジカル系FWのGK。好きなマリンスポーツは水上を沈まずに走ること。
コーチ
ショーキチ:積極的な采配を好む総監督。好きなマリンスポーツは釣り。
ナリン:個人技術の指導に長けたコーチ。好きなマリンスポーツは遠泳。
ザック:元ミノタウロス代表監督のフィジコ。好きなマリンスポーツは砂浜を走ること。
ジノリ:守備戦術の構築が得意なドワーフのコーチ。好きなマリンスポーツは無し。水が怖い。
ニャイアー:ストイックなフェリダエ族のGKコーチ。好きなマリンスポーツは遠泳。
アカリ:分析担当のゴルルグ族スカウト。好きなマリンスポーツはボート遊び。
サオリ:情報収集担当のゴルルグ族スカウト。好きなマリンスポーツは素潜り。
ボナザ:出場停止中だが急遽GKの補助コーチに。好きなマリンスポーツはビーチバレー。
主務
ステフ:イベント部とセキュリティ部の部長。好きなマリンスポーツは海岸での花火。
スワッグ:ステフの相棒のグリフォン。好きなマリンスポーツはナンパ。
アブリ島の海に大きな夕日が落ちていく。昼間はサーファーの群を弄んだ波も今は穏やかで、優しい風が海の上を走り海岸沿いの細い木々を撫でて去る。大いなる青い海と赤い太陽の邂逅に、多くの住民や観光客が足を止めてそれを見守った。
ミノタウロスの大半が住むこの島はハーピィのアホウやフェリダエのニャルセロナとはまた違った南国感がある。アホウが地中海でニャルセロナがブラジルだとしたら、アブリ島はハワイといった所か。緑が豊かで波も大きい。大自然の力強さと雄大さを感じる島だ。
こんな所で生まれ育ったら、そりゃロハスでスローライフでマハロな性格にもなるだろう。俺は久しぶりに故郷へ帰ったザックコーチとラビンさんのミノタウロス夫妻の事を思った。
「楽園、てやつか……」
これはちょっと色っぽい漫画誌ではなく文字通りの意味である。南国で景色が美しく時間がゆっくりと流れている。今もちょうど、部屋のベランダのすぐ下のレストランで篝火が焚かれ始めて歓声が沸いた。
俺達エルフ代表チームが宿舎としているホテル、サーロ・インには他の客も泊まっている。その大半が新婚カップルやファミリー連れなのでギスギスしたところがなくてトラブルの恐れも少ない。むしろその幸せな雰囲気にあてられて闘争心が萎えないか心配なくらいだ。
俺はそれらの全てを……病床のハンモックの上から眺めていた。体感では熱は38度になるかならないかぐらいか? ごくごく単純に風邪である。
しかしせっかく南国リゾートに来て、病気で寝込むとは。瞬間移動の魔法で着いた場所からこのホテルまで、みんなは徒歩なのに俺とアガサさんだけ牛車に乗って移動させて貰った。それなのにこの体たらくとは……情けない限りである。
言い訳をさせて貰えれば、チームの長として大所帯を移動させ宿の部屋を割り振り荷物を運び込みといった作業を終えた後で、気が緩んで一気に風邪がぶり返した訳で。名誉の負傷というか上に立つ人間はつらいよの不調である。
幸い、今回は早めに現地移動したので試合までまだ日数がある。明日明後日と体調を整えていければ良いだろう。
俺は階下のレストランの賑わいを子守歌にし、ハンモックの上で毛布にくるまって眠り込むことにした……。
翌日の昼頃には俺の体調も少し回復した。じゃあ元気になった事だしバリバリと指導をするぞ! と意気込んで午後の練習場へ向かったが、そこに選手コーチの姿は無く、暇そうなステフが独りベンチに座り集中して携帯ゲームをしている光景があるだけであった。
「あーすみませんねえ。午後の練習は屋内の非公開になったんすよ」
「え? 聞いてないけどいつ決まったの?」
俺が驚いて疑問を口にすると、そのとき初めてステフが顔をあげてこちらを見た。
「おわ! なんだ、ショーキチか。もう出歩けるのか?」
「ああ。昼飯も食べれた」
因みにサーロ・インの食事は三食ともビュッフェ形式で宿の名前とは裏腹に意外とオーガニックなモノが多く、病気で弱った俺の胃にも優しい食品を選ぶ事が出来て助かった。
「そうか、良かったな! ところでアレは食べたか? 注文してからシェフさんが鉄板で焼いてくれるシャドウブリリアンのステーキ!」
ステフは珍しい肉の名を口にし、その味を思い出したかのように涎を拭った。シャドウブリリアンって影なのか輝くのかどっちだよ!? とツッコミたくなるがこちらの世界における牛的な動物の、希少部位の名前なので仕方ない。
「いや、まだそこまでこってりしたモノは食べられなくてさ。フルーツとかその類だけ」
彼女の言った通り、レストランの一部だけはセルフサービスではなくシェフさんが待機していて、注文に併せて肉を焼いたりオムレツを巻いたりしてくれるシステムだった。もちろん、食事でそんなサービスがある宿に泊まったらそれなりにお値段はする。
しかし選手は身体が資本だし、食事の面でテンションを上げて貰うことは試合へ挑むへあたって重要なのだ。俺はその方面については金に糸目をつけない事ににしていた。
ってそうだ選手だ!
「それより、みんなは何処へ行ったんだ?」
リゾート地の高いホテルへ連泊したのは、この堕屑エルフを肥え太らせるのが目的ではない。選手たちの為だ。しかし当の彼女たちがいないのだ。
「誰が堕屑エルフだ! 私はダスクエルフだ! それに太ってなんかないわい!」
ステフは俺の思考を嗅ぎ取って湯気を立てて怒る。いや、人の心の中を勝手に読んで切れるなよ。
「そうか? ちょっと丸くなってないか?」
「なってませんけどー! ステフちゃん、1年ぶり200回目のナイスバディでっす!」
「はあ。そっすか」
ポーズをつけるエルフの少女に俺は薄い反応を返す。元ネタは分からないが、こいつすぐ何かに影響を受けるんだよなあ。
「んで、選手たちは?」
ステフがそのポーズで固まってソワソワし出した所で俺は改めて問う。
「ああ。実は屋内練習ってのは嘘だ」
「何でそんな嘘を?」
しかもたった独りで練習場に残って言うなんて。ゲームの村人じゃあるまいし、誰も来ないかもしれないのに台詞だけ設定して待つなんてあるのか?
「それはだな。このステフ様ほどではないけれど、ナイスバディのエルフたちを守る為なんだ!」
「誰から?」
彼女がNPCに見えてきて可哀想だったので、俺は素直に問う。するとステフは、ニヤニヤと笑いながらこちらを指さして言った。
「お前のような……スケベからさっ!」
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