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撥雲見天 第1章 待つ者の思い 春は遠からじ

 みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、お疲れ様です。

 日本共和区中央区、共和グループ本社ビル。


 菊水総隊副司令官兼陽炎団団長である本庄慈(ほんじょうしげみ)警視監は、共和グループ会長の御影惣(みかげそう)三郎(さぶろう)から、会食の誘いを受け、共和グループの本社ビルに足を運んだ。


 もちろん、本庄は多忙である。


 ハワイ防衛戦に合わせるように、大日本帝国内各地で発生した、同時多発的クーデター鎮圧の陣頭指揮を、破軍集団自衛隊と共に、共同で行っていた。


 鎮圧そのものは、短期間で収束させたものの、その後の後始末には、まだまだ時間がかかりそうである。



 


「待たせてしまって、申し訳ない」


 秘書に案内されて、通された応接室で待っていた本庄の前に、御影が現れた。


「お久し振りです。会長」


「・・・10年振り位かね。元の時代からの時間を含めると・・・娘とは、かなりの頻度で会っているそうだが・・・随分と水臭い事だ」


「・・・申し訳ありません」


 本庄は、頭を下げる。


「いやいや、積もる話は食事をしながら・・・と、言っても緊急事態宣言で、時短営業も出ている状況下では、何処かの料亭で・・・という訳にもいかないからね。うちの、本社ビル内のレストランに、席を設けている。行こうか」


 現在、日本共和区では緊急事態宣言が、大日本帝国では、戒厳令が発令されている。


 そのため、特別な理由がない限り、午後10時から翌午前4時までは、外出が制限されている。


 それだけでは無く、飲食店を含む一般の店舗等は、特別な理由が無い限り、午後8時までの営業と定められている。


 国民に不自由をかける事にはなるが、治安を守るためには仕方が無いのである。


 大日本帝国の各自治体では、独自の自警団が組織され、警察と共に夜間の警備にあたっているそうだ。





 本社ビルの最上階から見える夜景は、味気ないものだった。


 緊急事態宣言下で、灯火管制が敷かれているため、航空障害灯等、必要最低限の設備を除いて規制が、かかっているためだ。


「申し訳ありません。規則となっておりますので、遮光カーテンを閉めさせて頂きます」


 レストランのウエイターに声をかけられ、本庄は窓から離れた。


 席に着いた本庄と御影に、ウエイターが、ワインの銘柄を聞いてきた。


「まだ、職務が残っていますので、アルコールは遠慮させて頂きます」


 本庄の言葉を聞いて、御影はミネラルウォーターを注文する。


「私が、復員して来た頃の東京の夜は、もっと暗かった・・・」


 御影が静かに、つぶやく。


「・・・・・・」


「思えば・・・たったの、80年・・・一面の焼け野原だった東京は、別世界のように、変わった・・・」


 本庄も、タイムスリップをする前に、警察庁舎から眺めた夜景を思い出す。


 地上を埋め尽くす光は、空の星が、すべて降りて来たのでは・・・?と、錯覚しそうだった。


「もう、30年近く前だったか・・・東京の夜景を始めて見た娘が、言っていた事を思い出したよ。『空の星の光を奪い、地上を明るくする事に、何の意味があるのか?』と・・・」


「・・・・・・」


「それから、こうも言っていた。『光が強くなれば、必然的に影も濃くなる。日の本の民が豊かになったのは、喜ばしい事だが、豊かさを享受する事で、多くのものを得たであろうが、失ったものも多いのではないか?』と・・・私は、娘の問いに、すぐに答える事が出来なかった・・・」


「・・・・・・」


 本庄が御影の娘、桐生に出会ったのも同じ頃だ。


 話しても誰も信じないだろうが、桐生の生い立ちは数奇なものだ。


 何だかんだで、桐生と関わるようになってから、もう30年近く経っているというのは、不思議な感覚だ。


 あの頃は、自分は20代半ばの青年であったし、桐生は10代の少女であった。


 あの頃の思い出は、昨日の事のように覚えている。


 日々の忙しさに、記憶の隅に置いていても、時折、それが浮かんできて、精神の疲れを癒してくれる。


 どんなに時代が変わっても、変わらないものはある・・・それは、とても貴重なもの・・・


 いや、変わった!すごく、変わった!!とにかく、無茶苦茶に変わった!!!


 昔は、あんなに素直で可愛らしかったのに!!


 何が、どうして、こうなったら、あんなトンデモない人格と性格に、変わるのだ!!!?


 複雑な思いを抱きながら、本庄は、グラスから水を飲む。


「・・・ところで、君が私に会おうとしなかったのは、あの事が原因かね?」


 料理が運ばれて来るのを待ちながら、御影が口を開いた。


「・・・はい。恐らく会長は、私に対して、お怒りになられていたでしょうから・・・」


 そう、自分は桐生に対して、償う事の出来ない罪を犯した。


 御影も、それを許さないだろう・・・


 本庄は、沈んだ気持ちで水を口に含む。


「まあ、そうだね。君は、私の娘を弄んだ挙句、捨てたのだから・・・」


「ブゥゥゥゥ!!」


 飲みかけの水を、本庄は盛大に噴き出した。


「そっ!それはっ!!一体、どんな勘違いを!!?」


「な~んてね。冗談だよ」


 ゲホゲホと咳き込む本庄に、御影は、シレッと答える。


(この親子は~!!)


 子も子なら、親も親。


 2人とも、タチの悪い冗談というか、悪戯を仕掛けて来るところは、本当にソックリである。


 卵が先なのか・・・鶏が先なのか・・・


 本庄の脳裏は、卵とピヨピヨと鳴いているひよこに、埋め尽くされた。


「・・・昔、君が娘に告白して、娘が断った経緯に付いては、私も承知している。娘には、すでに隼也(しゅんや)がいたからね。未婚の母と結婚したとなれば、君の出世に響くかも知れないと考えたからだろう・・・」


「・・・それも、冗談ですね?」


「この間見たテレビドラマは、中々面白かった。ストーリーは、ありきたりなラブストーリーだったが、脚本と演出が秀逸でね。ついつい引き込まれてしまったよ」


 その前に、どこからドラマの話に、すり替わった!?


 見た目も話しぶりも、紳士的なのだが・・・


 最終的に警視総監まで務めた本庄の父親が、旧知の間柄であった御影の為人について、生前に語っていたが、腹の内が全く読めない老獪な人物なのだそうだ。


 本庄の印象から言わせてもらえば、御影という人物は、老獪と言うよりも人外の妖怪である。





 本庄の複雑な気持ちは、完全無視されて、前菜が運ばれて来る。


 取り敢えず、食事中は御影に何を言われても取り乱さないように、本庄は腹を括る事にした。



 


「・・・ハワイ防衛戦は、米英独伊4ヵ国連合軍から、停戦の申し入れがあったそうだね?」


「詳しい報告は、まだですが・・・そのようですね」


「・・・ふむ」


 御影は、少し考え込んでいる。


「いかがされましたか?」


「・・・恐らく、連合国アメリカ合衆国内は、これから大きな嵐に、見舞われるだろうね・・・講和か継戦か・・・どちらに転んだとしても・・・」


「・・・・・・」


 恐らく御影は、ポツダム宣言受諾後の大日本帝国内の混乱と、これからの連合国アメリカ合衆国が見舞われるだろう混乱を、重ねているのだろう。


 元の歴史の中で、進駐して来たアメリカ軍は、大日本帝国の軍部と財閥の解体を行った。


 そして、警察組織の解体も目的としていたが、それは出来なかった。


 日本国内の混乱を収め、治安を安定させるためには、日本の警察の力が、必要だったからだ。


 1945年(昭和20年)9月2日の、降伏文書の調印式が、東京湾横須賀沖に停泊していた、戦艦[ミズーリ]艦上で行われた理由に付いて、アメリカ軍の軍事力を大日本帝国国民に見せ付けるために行われた、デモンストレーションの一環とはされているが、降伏に反対する勢力が、どんな攻撃を仕掛けて来るかわかったものでは無く、日本本土で行うのが危険だったから・・・という説もあるそうだ。


「確か会長は、アメリカにも、ご友人が多いそうですね?」


 正確に言えば、未来の・・・だが。


「うむ。少々、ややこしいが、これから友情を育む事になった人物も、大勢いる。彼らが、嵐に巻き込まれないか心配だが・・・こればかりは、無事を祈るしかない」


 恐らく・・・今は、まだ出会っていない、若しくは産まれていない友人たちの事を、思い出しているのだろう。


 御影の表情は、暗い。


 戦後の混乱期を直に目撃し、経験をしているからだろう。


 それだけに、これからのアメリカ合衆国が辿る未来が、心配なのだろう。


 ただ、本庄には他国の事に、一々構っている余裕は、まだ無い。


 今回の、同時多発クーデターで、大日本帝国国民に、自分たち未来人の存在が、完全に暴かれる事になってしまった(今までも、薄々は気付かれていたが、それは、想定の範囲ではあった)。


 大日本帝国国民の中にも、自分たちに対して、不安や不信、疑惑、疑念、恐怖を抱く者たちも、出て来るだろう。


 最悪、自分たちの歴史の戦後以上の混乱も、予想される。


 それらを、収束させるには数年を要するだろう。





 会食は終盤になり、食後のコーヒーとデザートが、運ばれて来た。


「このコーヒーは、いつ淹れましたか?」


「は?・・・先ほどですが・・・」


 いきなり本庄に、理解不能な質問をされて、ウエイターは怪訝な顔をした。


「いえ、何分前ですか?」


 質問の意味がわからないのか、困ったような表情を浮かべているウエイターの頭の上では、いくつもの?マークが、グルグル回っているように見える。


「・・・?・・・?・・・確認してまいります」


「いや・・・失礼。結構です」


 よく、わからないという表情で、ウエイターは、一礼をして席を離れた。


「本庄君。君は、コーヒーに強い拘りがあると、娘から聞いていたが・・・本当なのだね?」


 面白いネタを発見したという表情を、御影が浮かべている。


「ええ・・・まあ・・・」


 あくまでも、個人の嗜好であるが・・・


 本庄は、淹れたてよりも、淹れて5分が経過したコーヒーの味を、好んでいる。


 何故、5分なのか?


 と、聞かれても答えられないが・・・


「私は、娘が淹れるコーヒーが、一番美味い!」


「・・・・・・」


 そうでしょうね・・・と、内心で、つぶやく。


「私の元気の源は、娘の淹れるコーヒーなのだよ。それなのに1年以上、ず~っと、おあずけなのだよ!」


 何か、雲行きが怪しくなってきた。


「タイムスリップ当初は、娘は空母[あまぎ]に乗艦して、トラック諸島にいたから仕方が無いが・・・戦艦[大和]や、挙句は指揮母艦[信濃]に勤務になるとは、聞いていなかった!噂では、作戦本部総長の山本五十六(やまもといそろく)大将は、娘の淹れるコーヒーを気に入って、特別な来客等に出すコーヒーは、必ず娘に淹れさせるとか・・・父親である私が、こんなに娘の淹れる最高のコーヒーを飲めないのを我慢しているというのに!!何で、赤の他人の山本大将が、娘の淹れる最高のコーヒーを、毎日楽しめる立場にいるのか!?こんな事、許せない!!許せない!!絶対、許せない!!」


 テーブルをバンバンと叩きながら、大声で訴える100歳越えの老紳士に、本庄はドン引きした。


 これでは、駄々をこねる幼児である。


 それ以前に、娘と娘の淹れるコーヒーと言う言葉を、何度連呼したか・・・?


 どれだけ、娘ラブが強いのか・・・?


「か・・・会長?」


 もしかして・・・自分が会食に誘われた理由は、この愚痴を聞いてもらうためだったのだろうか・・・?


 そう思わざるを得ない。


「ところで、本庄君!」


「はい?」


 御影が、真剣な表情でテーブル越しに、身を乗り出してきた。


 反射的に、本庄は身を反らす。


「日米は、講和交渉を始めるだろう。これにより、変化が起きる。その変化が、一時的なものか、永続的なものとなるか・・・それは、今後の交渉次第だがね」


「・・・そうでしょうね」


「楽観的にはなれないが、少しは息が付ける・・・という訳だ」


 1つ頷いて、御影はコーヒーを啜る。


「・・・そうですね」


 言っている程、楽観的に考えてはいないだろうが・・・


 先行きの見えない未来程、不安なものは無い。


 ハワイ防衛戦で、連合国アメリカ軍を含む4ヵ国連合軍が、撤退を前提として停戦を申し入れて来たそうだ。


 御影でなくとも、この変化に一筋の希望を見出す人々は、多いだろう。


 本庄も、口には出さないが、その1人である。


(これで、アイツも戻って来る事が出来る・・・)


 先月と今月は、桐生絡みの始末書が、本庄の手許に届いていない。


 危険な事に首を突っ込まず、[信濃]で、大人しくしていてくれるのなら、それはそれで安心である。


 桐生の任務に付いては、本庄でさえ、知らされる事が無い。


 大体が、事後報告という形で、報告書と始末書が、セットになって提出されて来る。


 始末書の存在だけが、桐生の生存の裏付ける・・・というのは、正直心配で堪らない。


 あの、氷室匡人2等海佐を、桐生の直属の上司という形で、目付役に付けたのは、正解だったようだ。


 桐生は基本的に、自分の上司には忠実である。


 氷室は、自衛隊の上層部の大半からは、扱い辛い異端児と思われているが、彼の本質を見抜いている者からの評価は、極めて高い。


 本庄も、彼に付いて密かに調査したが、意図的に不真面目な部分を強調しているが、本質は真面目で責任感が強く、部下や目下の者に対して、面倒見がいい人物である。


 それ以外の調査結果も含めて、桐生を預けるのに、十分信頼出来ると判断している。


 桐生も、当然ながら氷室を高く評価しているらしく、出来れば自分の所属する国家治安維持局防衛部外部0班に、ヘッドハンティングしたいらしいようで、水面下で色々と働きかけているらしい。


 もっとも、当の氷室には、ずっと振られっぱなしのようだが・・・


 だが、1つ疑問がある。


 桐生の氷室に対する評価は、正当だと思うが、もう1人の海上自衛官である、石垣に対しても、かなり高い評価をしている理由が、わからない。


 石垣達也2等海尉・・・


 石垣とは、タイムスリップをして間もない頃、菊水総隊から陽炎団に、研修という形で出向してきた時に顔を合わせたくらいだが、本庄から言わせてもらえば、まだ20代で経験が浅いという部分を差し引いたとしても、考え方が余りにも楽観的で甘く、幼稚過ぎるように思えた。


 その本庄の印象を裏付けるように、今年の1月に厚木海軍航空基地で、石垣に対して行われた、通称ドッキリ演習(本庄に言わせれば、単なる茶番だったが・・・)で、石垣は失態を犯し、周囲に失望される事になったが。


 因みに、そのドッキリ演習の台本の作成には、桐生も関わっていた。


 まさか、さすがにやり過ぎたとか、殊勝に反省した訳ではあるまい。


 あの程度の失態で、駄目になるような人間なら、桐生は初めから相手になどしないだろう・・・これまでであれば・・・


 何か、心境に変化する事があったのか?


 それに付いては、本人に聞いてみなくては、わからないが・・・


「・・・聞いているかね、本庄君?」


 多分、ひたすら愚痴を言っていたのだろう・・・


 ほぼほぼ、話を聞き流していた本庄に、御影はジト目で問いかけて来る。


「・・・すみません。何の話でしたでしょうか?」


 さすがに、少し付いていけなくなったから、聞いていなかったとは言えない。


「・・・・・・」


「あの・・・会長?」


「・・・うちの秘書もそうだが、皆、娘の事を私が話し始めると、急用を思い出したとか言い出して、すぐにいなくなってしまう・・・」


「・・・・・・」


 いじけて、テーブルの上に指で『の』の字を書いている、100歳越えの老紳士・・・


 その姿は、本庄の前だけで見せる、桐生の拗ねた姿と、そっくりである。


(・・・まあ、本当に親子だな・・・)


 直接口には出さないが、娘の事を気にかけているのだろうし、寂しいのだろう。





 会食が終わり、本庄は職務に戻るために本社ビルを後にする。


 御影は、正面玄関まで、自ら見送りに出てくれた。


「会長。今日は、お招きして頂き、ありがとうございました。落ち着きましたら、今度は私が食事に招待いたします」


「うむ。楽しみにしている。今日は、久し振りに楽しかった。私こそ、ありがとう」


 そう言って、差し出してきた御影の右手を、本庄は握った。


「・・・それと、1つ言っておきたいが、私は、あの時の件に付いては、残念には思っているが、何も怒ってなどいない。娘が、あの件で君を責めた事は無かっただろう?まあ、そうならない事を、娘は望んではいたがね。これは、君自身には関係は無いが、元は幕臣の桐生家直系の血を引く娘が、時代の流れで立場が変わったとはいえ、幕府に反旗を翻した薩摩藩の藩士の子孫の君に、代々の桐生家の当主若しくは、当主になる者のみに、口伝で伝えられている極秘情報を託した・・・それが娘の答であり、娘は、君を心から信頼に値する人物だと判断しているという事だ。もう、昔の事を負い目に感じる事は無い。君は、ただ自分が正しいと信じる事を、貫いて行けばいい」


「はい」


 御影は、この事を、ずっと伝えたかったのだろう。


 自責の念に、ずっと耐えていた心が、スッと軽くなる。


「そ・こ・で!ひと段落が着いたら、娘に1ヵ月くらい有給休暇を、くれてやってくれないかね?そのくらい、君の権限を使えば、簡単だよね?」


「・・・・・・」


 ・・・それが、狙いだったのか?しかも、有給休暇・・・?


 そもそも、有給休暇をどうこうするかに付いては、本庄の権限で出来る訳が無い。


(・・・やっぱり、親子だ・・・)


 何かと無茶振りをしてくる所は、本当にそっくりだ。


 肩を竦めて、ため息を付きながらも、まあ、総務部に一声かけるくらいは、しておくかと考える。


 戻って来た桐生が、どんな悪戯を本庄に仕掛けようと企んでいるのか・・・それを考えると、少し楽しみではある。

 撥雲見天 第1章をお読みいただきありがとうございます。

 誤字脱字があったと思いますが、ご了承ください。

 次回の2月8日を予定しています。

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― 新着の感想 ―
[一言]  更新お疲れ様です。  本庄さんも お疲れ様でした?  なんだかんだでも、楽しい思い出を共有できる人がいるのは良いものですね。  桐生さんが石垣君を気に入ってる、気にかけているのは、「出来の…
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