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薄明光線 第3章 兵を按じて動かず

 みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、お疲れ様です。

 ハワイ諸島オアフ島パールハーバー・ヒッカム統合基地に置かれているニューワールド連合軍連合陸軍第1前線司令部庁舎の会議室に、菊水総隊陸上自衛隊副司令官の星柿(ほしがき)いさめ陸将は、幕僚長の飯崎稀之(いいざきまれの)(すけ)陸将補と、上級幹部の随行員たちと共に出席していた。


 星柿は、会議室の議長席に、腰掛けている。


 第1前線の総司令官は、菊水総隊司令官である山縣幹也(やまがたみきや)海将だが、山縣は指揮艦[くらま]で総指揮を行っているため、星柿が代理議長として出席したのだ。


 会議には、オアフ島に展開するニューワールド連合軍連合陸軍の各師団長や、軍司令官が、出席している。


 もちろん、第7機甲師団、第6師団、第14機動旅団、第5機動旅団の師団長と旅団長の姿もある。


「全員が揃ったところで、会議を始める」


 星柿が、咳払いをした。


 スタッフが、会議室を薄暗くする。


 出席者たちが、インカムを耳につける。


 各国陸軍の高級士官、上級士官(自衛隊では高級幹部、上級幹部)たちの誰かが発言した場合、それを聞く者たちの耳に、自国語に翻訳された状態で伝わる仕組みだ。


 星柿は日本語で発言しているが、出席者には、それぞれの国の言語に翻訳された状態で、伝わるのである。


「米英独伊連合軍連合陸軍侵攻部隊11個師団を撃破した事により、米英独伊連合軍連合陸軍及び海兵隊の上陸部隊は、守勢に転じた。我々は、師団又は旅団を、1個ないし2個を前進させ、他は後方で待機させている。今の所、大規模攻勢の兆しは無いが・・・史実のヨーロッパで行われた、ドイツ第3帝国軍による、バルジ大作戦のような大規模攻勢がある可能性もある。今回、集まってもらったのは、そういう事態が発生した場合に、どのような対処をするか、又は米英独伊連合軍連合陸軍が、どのような戦術で攻勢を行うかを想定し、それに対して如何に対処するかを話し合うためだ」


 星柿が言い終えると、出席者たちが挙手をした。


 まず、最初に発言したのは、ニューワールド連合軍NATO軍即応軍司令部欧州合同軍司令官のエルゲン・ヴァイト中将(ドイツ連邦陸軍中将)である。


「電撃戦を得意とするグデーリン上級大将がいる以上、予想される戦法としては、海上に展開する空母機動部隊及び陸上基地から残存航空兵力を総動員して、航空攻撃を仕掛け、これまで温存していた機甲師団及び歩兵師団を、侵攻させる可能性がある」


 ヴァイトは、ドイツ連邦陸軍内でも、トップクラスの猛将と言われているだけに、敵が正面決戦での総力戦を仕掛けてくる可能性を、強く主張した。


 その主張に賛同するように、何人かが頷いている。


「お待ちください」


 後ろの席に控えていた、若い高級士官のドイツ人が、立ち上がった。


「?」


 ヴァイトは、若いドイツ連邦軍の高級士官に顔を向ける。


「貴官は、NATO軍欧州連合軍最高司令部から派遣されてきた・・・」


 ヴァイトは、高級士官の顔を見て、眉を寄せた。


 彼は、その高級士官に、あまり良い感情を持っていないらしく、一瞬だが嫌そうな表情を浮かべたのを、星柿は見て取った。


「ヴィリ・フォン・ベルヴァルト准将です」


 ベルヴァルトは名乗った後、会議室にいる高級士官たちを見回した。


「空母機動部隊及び陸上の航空基地から、残存する航空兵力を投入する。という予想ですが、その可能性は低い・・・と、思われます。既に、ニューワールド連合軍連合海軍第1艦隊司令官を指揮官として、空母連合艦隊が展開しています。制空戦及び制海戦でも完全に勝ち目が無い事は、彼らも、十分過ぎるほど承知しているでしょう」


「では、敵はどういった行動を取るというのだ?」


 ヴァイトが、少しイラついた口調で聞く。


「小官としましては、高速輸送艦部隊を使って、海兵隊を、オアフ島西部に強襲上陸させ、後方を攪乱し、その状況下で、再度の攻勢に踏み切ると予想します」


 ベルヴァルトの主張に、最初に頷いたのは、ニューワールド連合軍連合陸軍ドイツ連邦陸軍指揮幕僚監部第11装甲師団長のクラウス・ヘルゲ・ハンゼン少将であった。


「貴官の予想は、理に適っている。恐らく・・・いや、確実に、その戦法で、攻勢に出てくるだろう。海上戦力は、現在、空母連合艦隊を護衛する態勢と、クリスマス島攻略への作戦に転換している。オアフ島近海の防衛、警備は、ハワイ連邦海軍と大日本帝国海軍の駆逐戦隊が担っている状況だ。これでは、十分な対応は出来ない」


 ハンゼンは、ヴァイトと違い、かなり頭が切れる知的な将軍と噂されているそうだ。


 そのため、ヴァイトと違い、かなり若い。


「恐れ入ります」


 ベルヴァルトが、ハンゼンに告げる。


 ヴァイトは周囲が、ベルヴァルトの意見に賛成する空気を感じているのか、面白くなさそうに、鼻を鳴らして沈黙を守っている。


(・・・やれやれ・・・)


 このベルヴァルトという准将の評価は、上位者によって両極端なようだ。


 星柿も、彼によく似た男を知っている。


 現在、大日本帝国統合軍省統合軍統合作戦本部直轄艦指揮母艦[信濃]に、連絡将校として派遣されている氷室(ひむろ)匡人(まさと)2等海佐だ。


 彼の評価も、自衛隊上層部では2つに分かれている。


 優秀なのは事実だが、冷徹過ぎる思考の持ち主であり、極めて扱い辛い人となり・・・


 もっとも氷室の場合は、おちゃらけた性格を全面に出して、その冷徹な部分を巧みに隠しているため、ベルヴァルト程の冷徹さを感じないが・・・





 作戦会議では、米英独伊連合軍連合陸軍による次の大規模攻勢は、同時期にアメリカ海兵隊によるオアフ島西部海岸等への殴り込み上陸が行われ、こちらが混乱した隙を突く形で連合陸軍による攻勢が実施されるであろうという事で、話がまとまった。


 結局、海兵隊による殴り込み攻撃に対しては、ニューワールド連合軍連合海軍や菊水総隊海上自衛隊、朱蒙軍海軍等に対応してもらうしか無く、菊水総隊司令官、山縣経由で要請する事になった。


 会議が終わった後、出席者たちは、そのまま帰路につく訳でも無く、第1前線司令部庁舎にある会食場で会食をする。


 食事の配膳は、前線司令部庁舎のスタッフたちが行った。


 用意された食事は共通では無く、様々な料理が用意された。


 星柿のテーブルの上に置かれたメニューは、白いご飯に味噌汁、焼き魚、漬物と言った日本人の定番料理である。


 彼以外の日本人たちに用意された食事も和食であるが、第7機甲師団長の小里(おり)(うら)庄司(しょうじ)陸将の前に置かれた主菜は、焼き魚では無く、生姜焼きである。


 他にも焼き魚では無く、煮魚が出されていたりする。


(やれやれ、こういった待遇には馴れたと思っていたが、なかなか難しいものだ・・・)


 星柿が、このようにニューワールド連合軍の高級士官と会食をするのは、初めてでは無い。


 事前にアンケート用紙が配られて、自分が食べたい料理等を細かく書く欄が存在する。


 すると、会議が終わった後の会食では、アンケート用紙に記入した内容の食事が、用意されている。


(まあ、前線にいる隊員たちにも、ピザやハンバーガー等のファーストフードが、提供されているから・・・な)


 前線に展開する部隊にも、常時ファーストフードが提供されているのだ。


 同じように、高級士官や上級士官等にも、それなりのレベルの食事が、提供される。


(おや?)


 星柿が、ベルヴァルトの前に置かれた料理を見た。


 肉料理が一切無く、野菜や豆類を使った料理メインだった。


(菜食主義者か・・・)


 ドイツ人やイギリス人には、菜食主義者が増加しつつあるという話を聞いた事があるが、それは確かなものだ。


 実際、軍に徴兵又は志願する者の中にも菜食主義者が多くいるため、事前にアンケート調査を行い肉食主義者、雑食主義者、菜食主義者なのかを確認し、それに応じた食事が用意される。


(日本は、そういった点では、まだまだ遅れているところが多くある・・・)


 星柿は、心中でつぶやくのであった。


 日本で、こういった会食が行われた場合、食品アレルギー等は、個人個人で考慮されるが、基本は全員が、ほぼ同じである場合が多い。


 他を差し置いて、自分だけ別のメニューを・・・というのは、中々やりにくい。


 因みに、ベルヴァルトの側に座っている、高級士官の前には、厚切りのステーキが乗った皿が置かれている。


 それに気を留める訳でも無くベルヴァルトは、その高級士官と会話をしている。

 

 これに関しては、自分個人の偏見なのかもしれないと考えつつも、星柿の知っている範囲で、菜食主義を自称する人々は、強引に自分の主義を、他人に押し付けようとする人物が多かったという点がある。


 例えば、特定の病気や宗教的な理由等で、食べてはいけない食材があり、それが自分の食事に出されて怒るというのは理解出来るが、特にそういった理由が無いのであれば、他人が何を食べても問題は無いと思う。


 何故か、したり顔で、「命を奪うのは・・・云々」等とやられては、楽しいはずの食事が、お通夜のようになってしまう・・・


 もちろん、菜食主義者に肉や魚を食べろと無理強いするのも駄目である。


 もう少し、お互いが相手の主義を尊重出来れば良いと思う。


 それは置いておいて、自分は自分、他人は他人・・・


 こういった、個人の食の自由を尊重するという点では、ヨーロッパは、日本よりも10歩も20歩も進んでいるように思われる。





 星柿が、第1前線司令部庁舎を出たのは、日が沈んだ時間帯だった。


「こんなに安全だと、ここが前線から少ししか離れていない場所とは思えないな・・・」


 星柿が、つぶやく。


「周囲に武装した警戒要員がいなければ、その通りだと思いますが・・・」


 幕僚長の飯崎が、それに答える。


 パールハーバー・ヒッカム統合基地は、菊水総隊海上自衛隊と航空自衛隊が運用する基地でもあるため、基地警備のために海上自衛隊陸警隊と航空自衛隊基地警備隊の警備部隊が警備をしている。


 もちろん、彼らだけでは無く、ニューワールド連合軍連合海軍、連合空軍、連合海兵隊から派遣された警備部隊も警備を行っている。


 今回のように星柿以下、高級幹部(高級士官)や上級幹部(上級士官)の合同会議等が行われる場合、菊水総隊陸上自衛隊第14機動旅団第50普通科連隊と、第5機動旅団第4即応機動連隊が、ホノルル市に派遣され、パールハーバー・ヒッカム統合基地を警備及び防衛のために、一部市街を完全に封鎖した状態で展開している。


 もちろん市内の警備は、ハワイ連邦オアフ州ホノルル市警察本部と、連邦警察本部オアフ支部の市警察官と連邦警察官が担当しているが、オアフ島に作られた統合省傘下の民間団体及びニューワールド連合民事局傘下の民間団体の居住区を警備している。


 さらに、ニューワールド連合警察委員会連合警察機構から派遣された警察派遣隊から臨時編成された、警備部隊と警邏部隊が、ホノルル市に展開している。


「グー。いいよ、比叡(ひえい)


 海上自衛隊のデジタル迷彩服(青色を基調)に身を包んだ女性海上自衛官が、ジャーマンシェパードに顔を向けながら、褒めていた。


「ご苦労さん」


 星柿が、女性自衛官に声をかける。


「お疲れ様でした」


「新犬かね?」


 菊水総隊陸上自衛隊第14旅団長の()(かさ)和彦(かずひこ)陸将補が、話しかけた。


「はい、そうです。昨日まで先輩犬と一緒に、警備任務についていたのですが、十分に任務が遂行出来るという事で、私たちだけで警備を行うようになりました」


「顔立ちと、体格から・・・雌か?」


「はい。比叡、止まれ!」


 相棒の指示に、大日本帝国海軍の戦艦と同じ名の、雌のジャーマンシェパードが、立ち止まった。


「うん。しっかりと命令を聞き、動作にも無駄が無い。きちんとお互いを信頼しあっているな」


 井笠が、うなずく。


 ジャーマンシェパード・・・一般的に警察犬や軍用犬として認知されている事が多い犬種だ(実際には盲導犬、介護犬等の補助犬や番犬、使役犬として活躍しているため、基本的に人間のためなら、何でも出来る万能犬である)。


 一般人の間でも、かなりの人気があり、ブリーダーやペットショップで販売されると、あっと言う間に売り切れる犬種だが、大型犬の中ではラブラドールレトリバー等のレトリバーと違い、かなり飼いにくい犬種だ。


 ジャーマンシェパードは、常に優れたリーダーを求める。


 そのため、人間側(飼い主)に、優れたリーダーの資質が求められる。


 もし、ジャーマンシェパードが、リーダーがいないと判断した場合、自らがリーダーなろうとする性格がある。


 このため、国や地域によっては、危険犬種に認定されている。


 そんなジャーマンシェパードが、警察犬や軍用犬に積極的に使われる理由は、正しい命令と間違った命令を、確実に判断する能力が高い犬種であるからだ。


 某国の警察犬認定試験で、このような試験がある。


 それは、老人や子供等の明らかに脅威度が低い者に対して、試験官が攻撃命令を出した時、その命令に従わないという判断力と、同じ老人と子供であっても、銃器又は刀剣類等の殺傷能力がある武器を携行し、それを第3者に使う可能性あるという状況下で攻撃命令が出て、命令に従うかという判断力を見極めるという難解な試験が行われる。


 正しい命令と間違った命令を判断する能力と、きちんと命令を遂行し完遂する能力は、人間とジャーマンシェパードが、お互いに信頼していないと出来ない事だ。


 井笠は、比叡と呼ばれた雌のジャーマンシェパードが、パートナーの命令を聞き、確実に動作を遂行する能力を見て、お互いの信頼が深いものであると認識した。


「呼び止めて、すまん。行っていい」


 井笠が告げると、女性自衛官は10度の敬礼をして、比叡に「進め」と命じた(何故、脱帽時でも無いのに10度の敬礼かと言うと、右手に懐中電灯と、左手にリードを持っているからだ)。





「飯崎陸幕長、小里浦師団長、井笠旅団長。迎えが来るのに、しばらく時間がある。ここで食事をしないか?」


 星柿が、司令部庁舎の近くで営業している、レストランを指差す。


「先ほど、夕食を食べたばかりですよ・・・」


 井笠が、答える。


 小里浦と飯崎は、肩を竦めるだけであった。


「食事の締めと言えば、麺類なのは常識だろう」


 結局、星柿に押されて、全員がレストランに歩を進める。


「いらっしゃいませ!」


 レストランに勤務するウェイトレスが、挨拶をする。


「6名様ですか?」


 ウェイトレスは、日本語で応対した。


 星柿を含めた6人の服装は、迷彩服3型であり、腕には日本国旗が刺繡されているため、日本語で応対したのであろう。


「え~と、階級は・・・」


 ウェイトレスが、先任者の階級を確認した。


「こちらの席にどうぞ」


 星柿以下6人の自衛官は、高級幹部であるため、高級幹部(高級士官)用の席に案内する。


「やれやれ、無駄に金をかけているな・・・」


 星柿が案内された席で、そう感想を漏らした。


「高級幹部の方の場合、防音性の高い席へ、ご案内するようになっています。幹部以上の方なら、それなりに積もった話をするかもしれないという事で、店長が、このように、致しました」


 ウェイトレスが、人懐っこい口調で告げる。


 星柿たちは席に着き、メニュー表を見た。


「うむ。決まったか?」


 星柿が聞くと、5人はうなずいた。


 ウェイトレスを呼んで、6人は注文した。


 星柿は、ナポリタン。


 飯崎は、ざるそば。


 小里浦は、味噌ラーメン。


 第6師団長は、焼きそば。


 井笠は、肉うどん。


 第5旅団長は、焼うどんであった。


「相変わらず、星柿さんは、パスタが好きですね」


 小里浦が、苦笑した。


「やはり最後の締めは、パスタだよ」


 星柿が、注文前に出されたグラスに入った水を飲みながら答える。


「井笠旅団長も、香川県出身という事で、うどんを注文したでは無いか?」


「確かに、そうですが・・・」


「井笠旅団長。貴官は、日本三大うどんの1つの讃岐うどんがある、香川県出身だろう。うどんの麺だけを食べて、何処のうどんか、答えられるか?」


「いや、さすがに、それは難しいですね・・・それに、一言で讃岐うどんと言っても、千差万別です。麺だけにしても、茹で加減で食感も変わりますし、麺を打つ時に混ぜる水の量や塩加減で味が微妙に違います」


 井笠が難しそうな顔をしながら、答える。


「そうか。俺は50年間、いつもパスタを食って育ってきた。そのために、一口食べただけで、どこの産地か、答える事ぐらい出来る」


「はぁ~そうですか・・・?」


 何故か得意気に胸を張る星柿に、井笠が、やや引き気味に答えるのであった。


 井笠自身、自他共に認める、無類のうどん好きだが、あまり拘りは無い。


 拘るとすれば、麺にコシがあるコワい(固ゆでの)うどんが、いいというくらいだ。


 茹で立てのうどんに、醤油をかけて食べる・・・これが、最高なのだ。


「お待たせしました」


 ウェイトレスが麺料理を持って、現れる。


「ナポリタンの方?」


「私だ」


 星柿が、手を挙げる。


 全員の前に麺料理が置かれると、星柿が「では、いただこう」と言って、フォークでくるくるとパスタを絡ませる。


 そして、口に運ぶ。


「うん、うまい。さすがはイタリア軍が駐屯しているだけあって、イタリア産のパスタは美味い!」


 星柿が、満足そうに言った。


「いえ。それは、日本共和区に本社を置く、KRUコーポレーション傘下の、食品工場で製造されました、日本産のパスタですよ。イタリア軍の兵士さんたちも、イタリア産のパスタよりも美味しいって、喜んで食べてくれます。因みに、このレストランもKRUコーポレーションの直営店です」


 日本共和区の企業グループ、共和グループ傘下で、コンビニエンスストアやレストラン等を中心に、フランチャイズ展開をしている株式会社の名を、ウェイトレスは口にした。


「・・・・・・」


 ウェイトレスの言葉に、星柿が言葉を失う。


「「「・・・・・・」」」


 5人からジトーという目で、見られるのであった。

 薄明光線 第3章をお読みいただきありがとうございます。

 誤字脱字があったと思いますが、ご了承ください。

 次回の投稿は8月31日を予定しています。

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[一言]  更新お疲れ様です。  目玉焼きに何をかけて食べるかやキノコタケノコ戦争にしかり、食の好みに関して喧々囂々とやるのは、しないのが吉。私は、目玉焼きには気分で色々変えるしキノコタケノコどっちも…
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