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ハワイ会戦 第19章 石垣 再び戦場へ 5 対峙

 みなさん、新年、明けましておめでとうございます。今年1年、よろしくお願いいたします

 みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、お疲れ様です。

 待機地点に移動した石垣たちは、作戦開始時刻を、今か今かと、待ちわびていた。


 石垣の脳裏に、展開する地点で、ゆっくりと砲身を擡げて射角調整をする、203ミリ自走榴弾砲2輌の車影が、浮かぶ。


「砲撃開始時刻まで、5分」


 その声に、石垣の背筋に緊張が走る。


「クゥ~ン・・・クン、クン」


「ひゃあ!!?」


 しゃがんでいる石垣の尻を、鼻でツンツンと突いてくる1頭。


「伝助!今は、遊んでいる暇は、無いんだ!」


 伝助を小さな声で、叱りつける。


「ク~ン・・・」


 伝助は、何か訴えるような目で、石垣を見詰めている。


「・・・・・・」


 もちろん、伝助が何を言いたいのか、石垣にはわからない。


「OK。貴方の思う通りにやりなさい、0人目」


 石垣に代わって、小松が答える。


「ワン!」


 伝助は、爆風除けの窪地からピョンと飛び出し、一気に背後の斜面を駆け上る。


「何をする気だ!?・・・の前に・・・0人目って、何?」


「石垣君の、知らない世界の話」


「砲撃まで、30秒!」


 石垣の疑問は、カウントダウンの声に、かき消された。





「・・・ウルォオオォォォン・・・ウルォオオォォォン・・・」


 伝助が、遠吠えをする。


「!!?」


 その吠え声は勇壮では無く、どちらかというと弱いというか、優しい感じだ。


 しかし石垣には、グワン!グワン!と、音が固形化したものが、頭の中で跳ね回るように感じられ、思わず頭を押さえた。


 言葉で言うなら、犬笛を頭の中で力一杯吹かれた・・・そんな感じだ。


「・・・やっぱり、石垣君。前世は、犬だったんだ・・・」


 89式5.56ミリ小銃を構えた小松が、つぶやいた。


「な・・・何なんだ?今のは?」


「今は、ゆっくり話している暇は無いから。君も砲撃に備えて。うかうかしていると、爆風で、頭を持っていかれるわよ」


「榴弾発射!弾着まで15秒!」


 塹壕より浅い窪地であるから、石垣は腹這いの状態で、頭を押さえる。


「10、9、8、7・・・」


「オォオォォォン!」


「オォオォォォン!」


「オォオォォォン!」


 伝助の遠吠えに反応する軍用犬の遠吠えが聞こえ、何やら早口で叫ぶ英語が聞こえ、騒ぎになっているが、完全に頭を伏せている石垣には、何が起こっているのか、わからない。


「・・・2、1、弾~着。今!!」


 巡洋艦クラスと同等の砲撃である。


 炸裂音と衝撃波による振動は、凄まじい。


 かなり距離があるにも関わらず、爆風に吹き飛ばされた大量の土砂や、衝撃波で引き千切られた木の枝の破片等が降り注ぐ。


「第2射、弾着まで10秒!」


 弾着観測をする隊員の声が聞こえるが、頭を上げる事も出来なかった。





「レイモンド!!!」


 ベルンハイムに押し倒された状態で、キリュウは叫んだ。


「頭を上げるな!!」


 ベルンハイムに、頭を地面に押し付けられる。


 2人は、吹き飛ばされた大量の土砂に、半ば埋もれた状態になっている。


「レイモンド!!レイモンドォォォ!!!」


 キリュウは、土から這い出すと、砲撃を受けている陣地に飛び込もうとする。


「待て!!」


「離せ!!レイモンドが、あの中に、いるんだっ!!!」


 再び組み伏せられたが、キリュウは叫びながら、ベルンハイムの腕から逃れようと、暴れる。


「落ち着け!!」


 バシッ!!


「!!」


 ベルンハイムに平手打ちをされて、キリュウは我に返った。


「こんな中に飛び込んだら、少佐を助けるどころか、君まで死んでしまう!今は、砲撃が収まるまで待つんだ!!」


「・・・・・・」


 少し冷静さを取り戻したキリュウは、海兵隊の訓練で受けた事を思い出し、なるべく窪んだ場所で、腹這いになって砲撃が収まるのを待った。


 その間も、大量の土砂を頭から被った。


 それに、じっと耐える。


(・・・必ず助けに行くから、無事でいてくれよ・・・)


 レイモンドには、随行の下士官が付き添っている。


 レイモンド1人だけなら心配だが、下士官が付いているから大丈夫だと、何度も心に言い聞かせた。





「203ミリ自走榴弾砲の砲撃が、終了します」


「了解」


 Mi―24Dの兵員室で、メリッサは、ヘッドセットから聞こえる副操縦士の声に答えた。


「・・・こいつは・・・」


 メリッサの補佐に付いている分隊先任下士官のヘルナンデス曹長は、Mi―24Dの赤外線カメラに映し出される映像を、端末のモニターで確認しながら、呻き声のような声で、つぶやいた。


 たった2門の榴弾砲による短時間の砲撃・・・にも関わらず、師団司令部陣地は、凄惨な状態となっていた。


「正直、この光景に慣れて、何とも感じない自分が怖いものです」


「・・・それが、人間よ」


 ヘルナンデスが、敢えて言葉にしなかった思いを読み取って、メリッサは、わかり切った言葉を口にした。


 ほとんどデスクワークだった石垣と違い、それなりの戦闘経験のあるメリッサは、何度も見た光景である。


 その光景に快感を覚える時がある自分に気付く・・・そんな自分を、恐ろしく思う事がある。


「地上部隊に連絡を。掃討作戦を開始。残敵掃討の際に、伏兵には十分注意するように。各自連絡を密に取り合うように指示を出して」


「了解」


「それと、2番機、3番機には師団司令部陣地の周辺警戒を。先行している小隊ないし中隊が、戻ってくる可能性がある」


「2番機。了解」


「3番機。了解」


 3機編成でフォーメーションを組んでいた僚機は、機首を返し、周辺警戒のため、旋回を始める。


「菊水総隊陸上自衛隊第50普通科連隊本部指揮所より連絡。先行していた第81歩兵師団部隊と会敵。戦闘を開始せり!」


「大日本帝国陸軍第1騎兵旅団第14騎兵聯隊聯隊本部より連絡。揮下の騎兵小隊が、退却中の部隊を追撃中!」


 各所の報告が、入ってくる。


 先行部隊が、撤退を始めた事は、作戦開始前からわかってはいたが、師団司令部が壊滅し、指揮系統が寸断された先行部隊は、小隊、中隊レベルで個別戦闘を行うだろう。


 彼らが、ここに戻ってくるまでに、掃討戦を切り上げなければならない。


 地上部隊の戦闘指揮官は任であるから、その辺りの見極めは十分信頼できる。


 それに、ちょっと含むものがあるが、小松もそれなりのレベルの指揮能力はあるのは、承知している。


 心配なのは・・・


(タツヤ・・・)


 軍医からは問題無いと、お墨付きはもらったが、戦闘ストレスが再発しないかが、気懸りである。


 それに以前、石垣が桐生に剣道の鍛錬を受けていた時に、桐生から石垣は打ち込む際に躊躇いのようなものがあると聞かされた。


 もしも、1対1で敵兵と対峙した時に、引き金を引くのを一瞬でも躊躇ったら・・・


 冷静に状況を判断し、作戦部隊に指示を出さなくてはならない立場であるから、石垣だけを気に掛ける訳にはいかないのだが、それでもメリッサは優秀な軍人であると同時に、1人のうら若き女性でもある。


 密かに思いを寄せる男が戦場に在るという事に、心が騒くのを抑えるのは難しい。


「隊長。時には最後まで信じぬく。というのも大切ですよ」


「え?」


 突然のヘルナンデスの言葉に、メリッサは目を見開いた。


「根拠なんて、どうでも良いのです。『石垣2尉は、絶対大丈夫!』こう思うのが大事です。石垣2尉にとって、幸運の女神である貴女が、そう思っていれば、彼の幸運度は、急上昇間違い無し!ですよ」


 ちょっとそれは、言い過ぎでは?


 それに、至極真面目に、そんな事を言うヘルナンデスに、メリッサは頬が熱くなり、慌てて顔を反らした。


 多分、顔が真っ赤になっていると、想像出来るからだ。


「曹長が、そんな事を言うとは思わなかったわ。もしかして・・・そんな、経験があるのかしら?」


「さぁて、どうですかね?まあ、私は隊長より軍歴は長いですから・・・何事もネガティブに考えるより、ポジティブに考える。これが、私が戦場で生き残ってきた秘訣です」


 軽く、はぐらかされたが、妙な自信があるように見える。


「ありがとう。信じる事にするわ」


 微笑を浮かべて、メリッサは答えた。





「想定外で、面倒になりそうだ」


 待機地点で、陣地内の様子を双眼鏡で窺っていた任が、小さく舌打ちをしながら、つぶやいた。


「どうしたの、レンちゃん?」


 側で待機している側瀬が、声をかけてきた。


「・・・砲撃の直前で、急に逃げ出した軍用犬を追いかけて、かなりの数の兵が陣地外に出た。連中を指揮、統制する立場の士官や先任下士官は、陣地内に留まっていたから、あの砲撃で、かなりの人的損害を出したはずだ。組織だっての反撃は、恐らく無いだろうが、その分無秩序な反撃を受ける危険性がある」


「・・・もしかして、軍用犬が逃げ出したのって、あの遠吠えが原因かな?」


「・・・かもな。しかし・・・」


 砲撃前に起こった異変について、謎の遠吠えの後、軍用犬が一斉に逃げ出したのに付いては、確認している。


 まるで、何かに命令されたように感じられる動きだった。


「・・・う~ん・・・もしかして・・・昔、妖怪図鑑で読んだ事があるような・・・でも・・・違うな~・・・」


「何?」


「ごめん。多分、全然違う。気にしないで」


 何か、思い当たるものでもあったかのような口振りだったが、それを即、側瀬は否定した。


 任も、状況が状況だけに、聞き返す事もしなかった。


「狙撃班に連絡。陣地外に散開した敵の排除を優先せよ。襲撃班は、陣地内での残敵掃討に当たる」


 運良く陣地外へ出たものの、突然の砲撃を受けた事で、難を逃れた兵士たちは、指揮系統を失った状態で、パニックを起こしているはずだ。


 迂闊に、統制を失い混乱した彼らと、近接戦闘になるのは危険と判断した任は、予め後方支援に配置していた狙撃グループに、それらへの対処を指示した。


「小松班。聞こえているな?我々は、当初の計画通り、陣地内での残敵掃討を行う。各自、連絡を取り合い、決して無茶はするな!」


「了解!」


 インカムから、小松の声が聞こえる。


「行くぞ、美雪!」


「了解!」


 自分の相棒でもある、側瀬に声を掛けて任は立ち上がる。





 203ミリ自走榴弾砲の砲撃を受けた、第81歩兵師団の師団陣地内は、惨憺たる状態だった。


 天幕は、すべてなぎ倒され、陣地の周囲に掘られた塹壕のほとんどは、土砂に埋もれたり破壊されたりしている。


 元は、ジープだったり、トラックだったり、恐らくは陣地防衛のための対空砲だったであろう物の残骸が、無残な姿を晒していた。


 キリュウとベルンハイムは、砲撃が終わったのを見計らって、倒れた鉄条網を乗り越えて、陣地の中に侵入していた。


「レイモンド!レイモンド!」


 それらの燃えている残骸の陰に、身を隠しながら、叫びたい衝動を抑えつつキリュウは、探し人の名を呼び続ける。


 ここまで、見るのも無残な姿になり果てた兵士か士官かの判別も付かない遺骸を幾つも目にした。


 堪えきれず、何度も嘔吐した。


 海兵隊の訓練では、大人でも根を上げる訓練を耐え抜き、優秀な成績で訓練を終了し、それなりに自信があったのだが、初陣とも言えない状況での、この体たらくに、自信がズタズタに引き裂かれるような気持ちになった。


「・・・レイモンド・・・」


「・・・マ・・・」


「!?」


 微かに声が聞こえた。


 左右を見回すと、倒壊した天幕の隅から、手のようなものが動いたように見えた。


「テオ!」


 少し離れた所を捜索していた、ベルンハイムに声を掛けた。


 2人がかりで天幕をどかすと、積み上げられていた木箱が倒壊し、隙間に挟まれていた状態のレイモンドと、下士官を発見した。


「・・・助けに来てくれたのかい・・・?」


 泥と砂に塗れたレイモンドの声は、弱々しかったが、はっきりとしていた。


 よくもまあ、こんな状況下で無事だったとしか言えない。


 元は、食料集積所だったのか、爆風の衝撃で吹き飛ばされ損壊した木箱から、缶詰等の食料品が無数に散らばっている。


 恐らく、榴弾の直撃が無かったのと、崩れた木箱がある程度爆風や、衝撃波を避ける壁になったのが幸いしたのだろう。


 キリュウは、心中で神に感謝した。


「怪我は、無いか?」


 ベルンハイムと協力して、レイモンドと下士官を助け出しながら、擦り傷程度の軽傷であるレイモンドの姿を確認して、キリュウは何故か涙が出そうになった。


「どうしたの?」


 慌てて、袖でゴシゴシと顔を擦るキリュウに、レイモンドは不思議そうに声を掛ける。


「な・・・何でもない。目にゴミが、入っただけだ」


 こういった時に、誰もが言う言い訳をした。


「・・・ツッ!」


 レイモンドと一緒に助け出された下士官が、顔を顰めた。


「・・・足が・・・」


「失礼します」


 下士官の側にしゃがんだベルンハイムが、下士官の足を調べる。


「骨折をしている。カズマ、添え木になりそうな物は、無いか?」


「わかった」


 丁度、壊れた木箱の木片が目に付き、キリュウは、それを渡した。


「応急処置をします」


 そう言ってベルンハイムは、木片を添え木にして、包帯がわりにするために、天幕の一部をナイフで裂いて、下士官の足に巻き付けて、固定する。


 故郷で家族が医者をしているだけに、その手際は、さすがと言えた。


「・・・すまない。僕を、庇ってくれたからだ・・・」


 申し訳なさそうに、レイモンドがつぶやく。


「これでは、私は足手纏いになります。少佐は、私を置いて彼らと避難して下さい」


「何を馬鹿な事を!もうじき、スペース・アグレッサー軍の地上部隊が、やって来る!そうなったら!!」


 思わず、声を上げるキリュウを、レイモンドは制する。


「ええと、『三十八計逃げるに如かず』・・・だったかな?それも、1つの方法だけど・・・」


「違う!三十六計だ!微妙な間違え方をするな!!それと多分、意味も間違って解釈している!!」


「そうなの?まあ、いいや。確かに、単に砲撃しただけで終わりって訳じゃないだろう。当然、地上軍が陣地制圧に行動を起こすはずだ。そんな所に、貴官1人を置いて行く訳にはいかない」


「少佐!」


「これは、上官命令だ。貴官も一緒に脱出する。いいね」


 そう言って、レイモンドは下士官に肩を貸して立ち上がらせる。


 ベルンハイムが、反対側から下士官の身体を支えた。


「カズマ!君は、先に立って周囲を警戒してくれ。通信機を置いてある所まで行けば、救援を頼める」


「わかった」


 ベルンハイムの指示を受けて、M-1[カービン]を構えたキリュウは、瓦礫に身を隠しながら周囲を窺い、安全を確認してから3人を呼び寄せる。


 それを繰り返しながら、陣地外への脱出を試みていた。


 そう離れていない場所から、パパパパッ!ともタタタタッ!という複数の連発音が聞こえ、火箭が交錯している様子が、見える。


 恐らく敵との銃撃戦が、行われているのだろう。


 加勢に行きたいという、衝動を必死で抑える。


 この状況を変える事は、もはや不可能だ。


 今は、レイモンドたちを、安全な場所へ避難させる事が最優先だ・・・


 そう何度も、心に言い聞かせる。


 それでも・・・


 心の奥底には、冷たい怒りの火が燻っていた。


(・・・許さない・・・絶対、許さないぞ!スペース・アグレッサー!!)





 後少しで陣地の外へ抜けられる、という所まで来た時だった。


 僅かに、気を緩めたせいかもしれない。


 瓦礫の陰から飛び出した時だった。


「Freeze(動くな)!!」


 鋭い声が響く。


「・・・・・・・」


 声の方に振り返ると、緑色の斑模様の戦闘服を着用した2人組が、小銃の銃口を向けていた。


 驚いた事に、1人は女性だった。


海兵隊の訓練所の座学で、スペース・アグレッサー軍には、女兵士も数多くいると聞かされていたが、実際に実物を目にするまでは、半信半疑だった。


「子供?」


 もう1人は、若い男だった。


 男の構えた小銃の銃口が、僅かに下がる。


「武器を捨てなさい!」


 男の方は、大した事が無さそうだが、女の方は、まったく隙が無い。


 少しでも、おかしな動きを見せれば、即座に撃ち殺されるだろう。


(くそっ!こんな所で・・・)


 自分の迂闊さに内心で舌打ちをしながら、キリュウは気付かれないように、じりじりと摺足で、間合いを詰めて行く。


 ここで刺し違えても、この2人を倒せば、レイモンドたちを逃がす事が出来る。


 そう思った。


「もう1回だけ言うわよ。武器を捨てなさい!!」


 次は無い。


 自分と2人の距離は、約5メートル。


 この距離なら、一足飛びに間合いを詰める事が出来る。


 あの女の懐にさえ入る事が出来れば、仕留めるのは不可能では無い。


 幼い頃から、祖父に仕込まれた剣術なら・・・


 女を仕留めた後で、男を仕留める。


 装備しているのが刀では無く、支給された軍用ナイフというのが、少々心許ない所ではあるが、一か八かの賭けに出る。


「うるさい!!」


 M-1[カービン]を投げ捨てると、キリュウは一気に間合いを詰める。


 その右手には、抜いた軍用ナイフが握られている。


「待て!カズマ!!」


 制止するレイモンドの声が、聞こえた。


「・・・おバカさん・・・」


 冷たくつぶやき、小松は89式5.56ミリ小銃の引き金を引く。


「ダメだ!小松!!」


「石垣君!?」


 パン!


 石垣は、咄嗟に小松の89式5.56ミリ小銃の銃身を、押えた。


 発射された、5.56ミリ弾が地面を跳弾する。


 その時には、軍用ナイフを構えたキリュウが、石垣のすぐ側まで迫って来ていた。


 ナイフの刃が、石垣の喉元に迫る。


「石垣君!!」


 小松の声が、響く。

 ハワイ会戦 第19章をお読みいただきありがとうございます。

 誤字脱字があったと思いますが、ご了承ください。

 次回の投稿は1月13日を予定しています

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― 新着の感想 ―
[一言]  明けましておめでとうございます。  更新お疲れ様です。  石垣君の前世犬さん説とカズマ君のレイモンド氏保護欲からのシビアな展開に、あぁ、どうなるの、これ?  引き続きいい所での次回待て………
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