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インパクト

 今日は一話だけですが。




 機人兵六式は薄っぺらい丸いボードのようなものを抱えたずんぐりむっくりな個体だった。一目見て弱そうだ。ボードから機人兵が湧いて出てくるが。


「これが元凶か」


「ふむ、弱そうであるな」


 脳筋っぽいラングと意見を一致したくなかったが一致した。弱そうだ。まあ五式が強いので油断はよろしくない。


「警告、警告、警告。機人兵五式起動」


「さっそく来やがった!」


「予定通りである!」


「暴れるぜっ!」


「……穿つ」


「いきます!」


「やるよぉ~」


 なぜか僧侶のセラフィー先頭だが、シールド男ラングも大剣犬耳パールも槍蜥蜴ナガルも勇者ルシアも妖精ウーシャンも最初からやる気満々である。セラフィーは歓喜した。これこそ望んでいた戦場だ!


 敵方に機人兵五式数体、遠慮なくぶちかましてやれる。


「神聖魔法、星属性、広域エリア、月属性、魔力強化(マナブースト)、太陽属性、身体強化(フィジカルブースト)、太陽属性、物理障壁(フィジカルシールド)物理結界フィジカルバリア月属性、魔力障壁(マナシールド)魔力結界(マナバリア)、太陽と星で自動回復(オートヒール)おまけで星、太陽、月、あわせて、自動状態異常回復(オートフルリカバリー)、『聖域サンクチュアリ!!』」


「もりもりだねえ!」


「ゆくぞ!」


「援護する!」


「いっくぞ~!」


「私も戦えます!」


 機人兵どもをスクラップに変える!


 五式はレーザーがうざいが傷ついた端からセラフィーが回復する。ただでも強い暁の星前衛メンバーだ。セラフィーが加われば負けるはずもなかった。


「危険、危険、メインサーバーに情報を送信……」


「やかましい! お前で終わりだ!」


 あっという間に五式以下機人兵は叩きのめされた。並みの傭兵団じゃないな、とセラフィーも暁の星の評価を上方修正する。


「食らえ! メテオスイング!」


「きけ……」


「貴様の神に祈れ!!」


 光の翼魔法で加速し赤熱化した黒銀を横薙ぎに振るう。あっさりと洞窟奥の壁に追突し潰される六式。これで終わりか?


「残るは表の五式だね!」


「まだ全部倒したわけじゃなかったか」


「ゆこう!」


「血が、たぎる」


「まだ終わっていませんね!」


 戦場はセラフィーの大好物だ。さあ、食らいに行こう。


 というかこのメンバー本気で強いな。セラフィーは振り返る。連携もいい。盾役、物理攻撃、援護、物理も魔法も極まっている勇者、そこにセラフィーの魔法攻撃、回復、援護を足せば隙がない。


 六式をしとめ坑道から出た六人は戦場がいまだに荒れているのを目撃する。ちょっと戦闘狂なメンバーはそこに突っ込む以外の選択肢を持たなかった。


「いっくぜー! 野郎共!」


「蹴散らしてくれる!」


「全てを貫く」


「打ち破ります!」


「どんどん焼くよ~!」


「戦場は、私の望み!」


 セラフィーの望み、それは戦いの荒野。今こそ全てを押し潰す。


「神聖魔法太陽属性、光の翼(レイウィング)


 飛ぶ。


「戦場は私の物だ!」


 ひたすらに鬼のように機人兵を殴り潰し、弾き飛ばす。血の臭いはしないが戦場は蹂躙されていく。


「メインサーバーから通達、七式を投入」


「……なんだと?」


 辺りを見渡す。空気が確かに鳴いている。なにかが、来る!


 がしゃり、と音を立て、それは着地した。三体の機人兵。量産型であろうがその力を感じる。


 身長は二メートル程度、両腕にブレードを備えているのは四式とかわりない。しかし五式程度のレーザー装備は持っているようだ。何人か血まみれで転がっているのでセラフィーは回復魔法を投げた。今のセラフィーの回復魔法なら死人も(よみがえ)る。


 さて、では、戦闘だ。


 すぐさま敵のレーザーが発射されるが予期して転がる。機人兵のやり口は知っている。セラフィーにしてみれば多少のバージョンアップなど問題にならない。


 一対三だが引く理由がない。むしろ新しい敵のタイプに心が踊る。どう潰してやろう。


「はああああッ!!」


 まずは一体、黒銀を叩き込む。感触は他の機人兵とかわりないが……。放置しているとしばらくして修復された。まあ潰された部品が全て回復したわけではないらしいが。レーザーを予見して避けてはいるがわりと不味い。直撃を食らうとバリアでも防ぎきれるか。


「はっはー! 追いついたぜ!」


「パール姐さん来た!」


 犬大剣使いパール姐さんの参入で戦いは大きくこちらに傾いた。さすがに一対三は不味かったのだ。十分にパールにバフ(強化)をかける。


「パール姐さんの鋼の大剣を食らいなよ!!」


「危険、きけ」


 遅いな。パールの大剣は一体の七式をスクラップに変えた。


「おっりゃあーー!!」


 セラフィーも負けてはいない。また一体がスクラップに変わる。


「楽しいぜえ!」


 パールは犬なのにグラップラーである。セラフィーも同じ。この二人の呼吸は抜群だ。


「さあ、あとは一体でいいのかな? どうせ資源目当てだろ。機神も阿呆だねぇ」


 犬姐さんにしてみれば雑魚の戯言に過ぎなかったらしい。セラフィーにしてみても機神の望みなどクソ以下である。ひしゃげて潰れればいい。


「終わりにするぞ」


 たった一体の機人兵、新式と言えど、セラフィーたちの暴威に抗えるはずもなく。






 セラフィーは僧侶です。バフをかけまくります。


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― 新着の感想 ―
[良い点] タンク系僧侶! バフかけまくり!! 大好物です^^ ガンガンと押し込んで蹴散らしていく感が楽しいです!
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