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とまとはわるくない
ある日の野菜直売所でのやりとり。
客=お客様、上品そうなおばさま。
ぎ=ぎぎさん
客「うちの旦那は柿がだいすきでね」
ぎ「……そうなんですか」
客「テーブルに柿を置いておくと、必ず、がぶりとかじるのよ」
ぎ「へぇ、そんなにすきなんですね」
客「だから、私はこのトマトを置いておくのよ。こんな感じで」
ぎ「ふぇ!なんで?」
客「絶対、疑い無くかじるからよ!ふふふ!」
ぎ「確かに柿に見えますけど……」
客「でしょでしょ!旦那のびっくりする顔が楽しみだわ」
ぎ「……」
旦那さんを馬鹿にするような雰囲気は一切感じず、何十年と連れ添った信頼関係と夫婦仲の良さがおばさまの笑顔から感じ取れました。
でもね、ざんねんなぎぎさんのおやさいをかう、おきゃくさまもちょっとざんねんだなぁって。
とまとはわるくない。なんにもわるくないんだよ。
こんな感じでなってます。




