090【倒すの、誰?】
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少し短いため、3話連続投稿します(3話目)
みんなの訓練中に、魔導コンロをいくつか作る。マナミの要望もあったので。
そのあいだも収集はしている。ガラス容器の材料や鳥系の卵(欲しいよね)、ジャガイモ的なものなど。土中でも収集できるのはうれしい。
たまに現れる魔獣(具体的にはゴブリン、オーク、ウルフ系――二足歩行もいた。コボルトとは違う)は、みんな雷爆弾・静で倒した。中には生き残ったものもいたが、痙攣して動けず、剣で息の根を止めた。もちろん、オレ自身の手で。
そんなことをしていたら、怒られた。
「こっちにまわせよ! 討伐の練習にもならねぇじゃねぇか!」
「頼むよ、サブ。おまえばかり、経験値が増えてるのは、どうなんだ?」
ダルトンとランドルフが、こう言ってきたので、仕方なく、次からは声をかけることを約束した。面倒なんだよなぁ。
ちなみに、結界の魔導具は、どこまで耐えられるのか、鑑定さんに問うと、オーガの攻撃は大丈夫。グリフォンも大丈夫。ドラゴンブレスには無理。
まぁまぁの防御力なのね。オーガもグリフォンもいるのね、やっぱりね。
そんなこんなしていたら、オークが五匹現れた。
まずは、結界を張ってと。
「オーイ、オークが出たぞぉぉ!」
訓練中の奴らが、こちらに気付いてやってきた。ランドルフは大盾を構えて。あれっ? ダルトンはどこだ?
あちこち見回すと、なんと木の枝の上に陣取っていた。指示を出すつもりか?
ハルキとエイジは剣を構え、キヨミは杖で詠唱準備。マナミは隠遁のローブとマスクをする。
接敵。まずはランドルフがぶつかる。
大盾の左右からハルキとエイジが躍り出て、二匹に斬りかかる。
そこへキヨミが魔法名だけ(あとで、短縮詠唱だと知った)で、水の刃を連続して出して、一匹の首を斬った。
後方の二匹がよろける。
マナミの吹き矢だろう。
ハルキとエイジが、それぞれの相手に苦戦している。
よろけた二匹の頭を、キヨミが水球で覆う。溺死。
キヨミがまた水球で、男子ふたりの相手を溺死にしようとする。
ほんのわずかなスキをふたりが斬る。
討伐終了。
結局、ダルトンは手を出さなかった。
※グリフォン
ウィキペディア参照。
※オーガ
ウィキペディア参照。
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