089【トイレと雷爆弾】
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少し短いため、3話連続投稿します(2話目)
夜の不寝番のあいだに、ときどきトイレへ。トイレもバスタブを作ったあとに、大小別々に作った。
やっぱり女子の、耳元へのささやきには叶いません。
トイレのことを思いいたらなかったオレもオレだけど、男性陣は基本、どこでもできちゃうからな。それに大きい方の要求がなかったことも、その原因だな。
というわけで、オレとハルキとエイジで作った。バスタブと同じだ。
小用は、前に立ってする形。
大用は、もちろん個室にした。さすがに男性陣でも大きい方は、見られたくない。女子ならなおさらだ。洋式便器を作り、便座とフタは、木製だ。さすがに金だと冷たくなるだろうから。
問題は、用が終わったあとのブツの始末だ。そういう意味では現代のトイレは素晴らしい。水洗トイレで流されていき、その行く先を知らなくて済む。それにお尻をきれいにできる機能は、本当に素晴らしい。魔改造技術立国日本ならではの機能だ。外人にはよろこばれるらしい。
まぁ、それはさておき、ブツの始末に関しては、いろいろ考えた。垂れ流すのは、環境破壊になるので、却下。クリアではなくならないし。乾燥して固形燃料にすることにしよう、としたがみんなに反対された。まぁ、まとめてやるとしても自分のが人に見られるのは恥ずかしいよな。
そこで処分方法が決まるまで、容器に入れてフタをすることにした。それを自分たちのアイテムボックスに収納。ダルトンとランドルフは、マジックバッグに入れる。容器は大量生産して、なくなったらまた作る。
お尻をきれいにする機能は、そのうち、ということにした。まぁ、魔導具になるだろう。
トイレットペーパーは、しばらくは大きい葉っぱで勘弁。ここでトイレ用の紙を作るというのはどうかと思う。
不寝番中に魔導具の改良をする。もちろん、索敵は常時発動している鑑定で行なっている。
改良するのは、雷爆弾。そう、まだまだ改良するのだ。発動時間を三段階。それにもうひとつの魔法を組み込む。
索敵に反応。またゴブリン。今度は六匹。
間近に来たところで、結界内から改良した雷爆弾をふたつ、起動ボタンを二回押し、発動時間を五秒に設定、広がる前のゴブリンたちの中に転がす。
ゴブリンたちは足元に転がってきたそれを止まるまで見てから、こちらを見た。
笑む前に発動する。雷が縦横無尽にゴブリンたちを打ちのめす。だが、光はあれど、音はない。
倒れたゴブリンたちは全部死んでいた。魔導具とともに回収。
何事もなかったかのように、不寝番を続ける。
魔導具の名前を“雷爆弾・静”と命名。特定範囲を遮音する機能を付けたのだ。
その後も二度、ゴブリンたちが来て、この爆弾の餌食になった。ラキエルも怯えない。楽ちんである。
翌朝、食後に、ゴブリンの死骸を湖に流した。もちろん、エッヘ・ウーシュカの食事になりました。
みんなからの質問の嵐に、お茶しながら答える。あれあれこれこれ。
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