表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/648

082【ゴブリンとエッヘ・ウーシュカ】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


少し短いため、3話連続投稿します(1話目)

 鑑定に反応あり。ゴブリン四匹。オレが近い。すぐに結界を張る。

 緑色の肌のゴブリンは、剣や棍棒を持っている。こちらを見つけて、さっそく近付いてきた。

 オレは、雷爆弾・改を彼らに向けて、転がす。ひとつだけ。

 ゴブリンたちは、足元に転がってきたそれを怪訝そうに見てから、こちらを見て、ニタァ、と笑った。

 次の瞬間、雷が炸裂。

 十秒後、雷が切れた。

 ゴブリンたちは、全員死亡。

 結界を解く。

「本当だったんだな」とダルトン。「魔導具で倒すって」

「ゴブリンって、素材、あるか?」

「ないよ」

「どうしたらいい?」

「穴掘って埋めるのが、定番かな」

「そんなに手間をかけるの?」

「まぁ、放置という手もあるけどさ。ほかの魔獣を呼び寄せることになるよ」

「湖に投げ入れたら?」

「ありだね」

 オレは、ゴブリンを収納すると、波打ち際で、ゴブリンを放流。あとは、自然にお任せ。

 ゴブリンは、特にキズをつけていないので、湖に変化はない。これで血が流れていたら、大騒ぎだろうな。

 ゴブリンはプカプカ浮いて、流れていく。そのうち、沈むだろう。と思っていました。

 任せた自然が現れたのですよ。デカいのが。ザブンッと水中から飛び出して、ゴブリン一匹を丸飲み。そのまま、水中に消えたのだ。一瞬でした。

 唖然としていたら、何度も現れた。ゴブリン分。

 容姿は、馬具を着けた白い馬の肩から上。その下は湖水の中なので見えない。

「エッヘ・ウーシュカだ!」とダルトンが叫ぶ。初めて聞く名だ。でも、脳内鑑定が反応。オレたちの世界では、“ケルピー”と呼ばれる魔獣の湖版とか。しかもこの個体はアルビノだとか。

 ケルピーか。デカいな。

「初めて見た」と呆然としながら、ランドルフ。「伝説の類いと思ってた」

「見てのとおり、実在の存在だよ」とダルトン。「ただ、姿を見せるのは、なかなかないだけさ。ここにいるとは思わなかったよ」

「こっちに危険は?」と尋ねる。

「水に潜らなければ、たぶん大丈夫、かな」

「自信ないのね」

「モチ」

 そこは断言して欲しいところだな。

「どっちにしろ」とランドルフ。「水浴びはやめた方がよさそうだな」

 みんな、黙って、うなずく。


※エッヘ・ウーシュカ

  湖の魔獣。ウィキペディア参照

※ケルピー

  川の魔獣。ウィキペディア参照

※アルビノ

  先天性白皮症。ウィキペディア参照


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。励みになりますので(汗)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ