075【水道と風呂】
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少し短いため、3話連続投稿します(3話目)
その移動を休み休みしながら、何度も繰り返す。途中、魔獣と遭遇して討伐した。そうやって、着いたのが、この湖だった。
馬は、すぐに起こされた。何が何やらわからないながらも、落ち着こう、と思ってか、草を食みはじめる。
オレたちは、野営の準備。
湖の水は、きれいに澄んでおり、そのままでも飲めそうだったが、とりあえずオレが収納してから使うことに。
「なんで?」とダルトン。
「ちゃんと飲めるかわからないからな。それにオレたちは生水を飲む習慣がないんだ」
「どういうこと?」
「水道ってわかる?」
「あれだろ、街なかに水を引いてくる」
「そうだな。で、オレたちの世界では、個人個人の家にまで、水道が走っているんだ」
「ウエッ、何それ? すごい貴族なの?」
「貴族じゃないけどな。それがふつうに届いているんだ。取っ手をまわすとジャー」
「えっ? えっ?」どうやら混乱しているようだ。「井戸は?」
「井戸は、古い家にしかないな。しかも普段は使わない。便利な水道が家の中にあるからな」
「すげぇ!」
ここまで来たらあれもか。
「お風呂は知ってるか?」
うなずくダルトン。
「お貴族様の屋敷にある。すごいよな」
「ところが、オレたちの世界では、個人宅にあって、ほぼ毎日入っているんだ」
「毎日!?」
「そう」
そんな話をしながら、野営の準備を進める。
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