069【逆立ちと武器】
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少し短いため、2話連続投稿します(2話目)
夕食を終え、お茶をする。
「サブさんの怒り方、凄かったですね」とエイジ。
「あれは、ギルマスが悪いよな」とハルキ。「人の嫌がることをしたんだから」
「まぁ、アイツの仕事だったんだ、と思うことにするさ」
「でも、まさかスタンガンを使うなんて」とマナミ。「髪の毛、逆立っていましたよ」
「あはは、アイツの方が失神するとは思わなかったよ」
「そりゃ」とランドルフ。「突然、あんな間近で雷魔法を食らったんだ。思いもしなかっただろうな」
クククッ、と笑うランドルフ。
「それでランドルフ」とオレ。「明日には出られるのか?」
「討伐報酬も受け取ったし、障害はない。大丈夫だ」
「そうか。ようやくだな」
お茶がうまい。
エイジからバグラール国から奪ったものについて聞かれた。これというものはない。
「剣とか鎧は、ドワーフかなんかに渡せばいいのかな?」とオレ。
「そうだな……いやぁ、なんか文句言われそうだな」とランドルフ。
「ん?」
「まだまだ使えるじゃねぇか、とかな」
「そうだな。まぁ、そのうち、機会が訪れるだろう」
お茶する。
「サブさん」とキヨミ。「スタンガン、もう使えるんです?」
「使えるって程度だけど?」
「とりあえず、もらえませんか? 私とマナミに」
文句もなく、ふたりに渡す。
「遠距離攻撃の魔導具は、もうしばらく待ってくれ、マナミ。ライフルのようなものを考えているんだが――」
「あっ、気にしないでください、サブさん。先日の吹き矢と“隠遁”のローブとマスクで、私でもやれることがわかったので、これでやろうと思います」
「そう? ならほかの魔導具も渡しておこうか」
王城から奪った魔導具のいくつかを渡す。替えの魔石も。
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