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異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


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625/648

625【旅路の再開】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


今話は、短いです。

 まわりを確認して、魔導バイクに乗り込み、一路、王都へと向かった。

 動き出したバイクの中で、マナミが泣き出した。別れを我慢していたのだ。

 オレの胸に倒れ込み、嗚咽を漏らしながら静かに泣いた。


 少しして、起き上がるマナミ。

「すみませんでした」

 ハンカチで涙を拭うマナミ。

「いいさ」

 マナミの顔は、ちょっと酷い状態になっていた。あんまり見ないようにする。

「マナミ、顔に治癒魔法を掛けた方がいいよ」

 あっ、と両手で頬を押さえる彼女。手鏡を出して見て、それから、手をまぶたの上に載せ、治癒魔法を使う。


 旅の再開は、急ではあったが、すでにポイントを設定していたので、何度か休憩に着陸して進んだ。


 その夜は、小屋を出して、過ごした。

 寝る支度をしていると、マナミがマットを横付けしてきた。

「ダメですか?」

「ふたりがいなくて、寂しい?」

「はい」

「わかった」

 明かりを消すと、彼女がすり寄ってきた。くっつくほどではなく、すぐ横にいるだけ。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

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― 新着の感想 ―
何か良い雰囲気なんだけど、春になるには時間かかりそう(^_^;)
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