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異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


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622/648

622【ステータスの確認】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


今話は、短めです。

「テリーの容態は?」とマナミに尋ねる。

 夕食を終え、お茶休憩したあと、ふたりが寝たのを確認して、ふたりで話す。

「食欲も出てきて、魔力の流れも安定しています。風邪も消えたようです」

「だね。鑑定さんも正常だと言ってる。病み上がりで体力が低いだけだ」

「ですね」

「容態が良ければ、明日、冒険者ギルドに連れていこう」

「歩かせるんですか?」

「まさか。オレが背負っていく」

「ですよね」と苦笑い。「それと、鑑定してみました?」

「ん?」

「ふたりに、初級の読み書き計算のスキルが出ています」

「計算まで?」

 鑑定さん、よろしく。

「あっ、本当だ。鑑定さんは集中モードになってると、そういうのは見逃すなぁ」

「そうなんですね。それとムーナちゃん、絵描きのスキルもありますね。しかも中級」

「まぁ、あれだけ練習してればなるのも当然だろう」

「先生が良かったんですね」

 ということで、鑑定さん、よろしく。

「そういうマナミも先生になってるよ。しかも、中級」

「えっ? なんで?」と慌ててステータスを確認するマナミ。「あっ、ホントだ。なんで?」

「たぶん、あのふたりを相手にやってたからじゃないの? オレのいない時間にさ」

「まぁ、ちょっと教えたりしてましたけど」とがっかりしている。

「いいじゃないか。あって、困るものでもないし」

「そうですけどね。そういうサブさんは?」と鑑定された。「あっ、ズルい。隠蔽してるじゃないですかぁ」

「やっぱり見えないんだな。ほら、解いたよ。ステータスオープン」

 目の前にステータスボードが現れる。ステータスボードは、見る人によって、イメージが変わる。そこにあるようでも、それは脳内で見るからだ。

 出てきたステータスを自分も確認する。

「あれ?」とマナミが何かに反応した。「称号が増えていません? “ハイエルフに認められし者”? ハイエルフって、エルフの子どもたちを送っていったあとで、サブさんが会いにいった?」

「たぶん、そうだろうな。しかし、先生がいくつも生えてるな」

「仕方ないですね」とクスクス笑うマナミ。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

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