062【この世界と物語】
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少し短いため、3話連続投稿します(1話目)
「そうか」とギルマス。「にしても召喚されて、数日?」
「そうだ」とランドルフ。「王城の異変の日に召喚されてる」
「それにしてもなんかいろいろ知り過ぎていないか?」
「ん?」
「ランドルフが教えたのか? 冒険者ギルドのこと。それから魔導具のこと」
「どちらもちょっと教えただけだな。まぁ、魔導具のことは、王城で資料をもらっているからだが。どこかおかしいか?」
コイツ、天然か。
「ランドルフ、ギルマスはオレがいろいろ詳し過ぎる、と言っているんだ。数日でこっちの世界に慣れ親しんでいるのが、理解できないんだよ」
そうだ、とギルマスがうなずく。
ランドルフは、首を傾げる。
「オレたちの世界にはな、この世界かはわからないが、よく似た感じの世界の物語があるんだ。それもひとつだけではなく、何百とな。そこには、冒険者ギルドや商業ギルドのことがある程度まで書かれているんだ。それと依頼失敗すれば違約金を払う必要が出てきて、払えなければ、奴隷になる、というのも書かれている」
「サブたちの世界には、ここのようなものはないのか?」
「ない。いや、似たような組織がないわけでもない。だが、国を越えてのものはないな。だいたい国によって言葉が違うんだ。訛とは違うぞ。まったく違うんだ」
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