表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

518/648

518【国境門】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


2話連続投稿します(1話目)

今話は、短めです。

 それからも、ダイナーク国までの村々に寄り、隊長さんたちに挨拶する。

 そのまま、通り過ぎるのも手ではあったが、ようすは気になる。

 とはいえ、別に問題もなく、それぞれの隊の練度も落ちていないようだった。


 最後の町、ミッシュ町に到着。しかし、住人はみな騎士たちだ。町の大きさに対して、少ないのは仕方ない。

 隊長さんに挨拶に行くと、歓迎された。

「広過ぎるのが、難点だな。隊の人数はほかの村と同じだから、管理をしようとしても、大変だ。だから、一部を閉鎖してある」

「仕方ないでしょう。広場は?」

「閉鎖した。宿屋はあるからな。しかもタダだ。大商隊でもなければ、大丈夫だろう」

「ですね」

 もう少し話を聞いて、出立した。


 そこから先も村々に寄り、挨拶と会話をしていく。たまに魔導通信機で王都冒険者ギルドへと報告を入れる。ジョージへはそこから配達してくれている。おそらく《竜の逆鱗》にも報告してくれてるだろう。



 遠くに国境門が見えてきた。すぐにバイクを降ろして、しまう。代わりに荷物を出して背負う。

 しばらく歩くと、国境門に到着した。

 少しダレていた門衛たちが、ピシッとする。少なくとも威厳は保たないとね。

 門衛に手を振り、ギルドカードを懐から出そうとすると、止められた。

「サブ殿」えっ、知り合い?「元ダイナーク国の騎士です。駐屯地ではお世話になりました」と敬礼してくれる。

 あぁ、騎士たちのひとりか。

「たいしたことはしてないよ。会えてうれしいよ」

「サブ殿が、事前に来られることは《竜の逆鱗》のみなさまから伺っておりました」

「そっか。ここをとおったんだね」

「はい。来るかどうかはわからない、とは伺いましたが、無事に来られて良かったです」

「ありがとう。駐屯地からここまで、みんなのようすを見てきたよ。みなさん、お元気だった」

「ありがとうございます。それから身分証のご提示は、いりません。ほかは提示を求めますが、サブ殿はすでに身元を存じておりますので」

「ありがとう。でも、知り合いだからと仕事を緩めてはいけないよ。はい」とギルドカードを出す。

 彼は頭を掻いてから、ギルドカードを確認する。

「ありがとうございます」と返却してくれる。「ダイナーク国へようこそ、と言いたいところなのですが、ここはゴウヨーク国に編入されましたので」

「らしいね。聞いたよ。それでもここを守るの?」

「はい。守る、と言うより、ここに村を作ることになりました」

「ほぉ」

「今はその下準備をしているところです」

「そういうことだったか。不便だろう?」

 彼らが笑う。いい笑顔だ。

「両方から物資が運ばれてきています。不便は不便ですが、忙しくて毎日が楽しいです」

「それを聞けて、安心したよ」

 見れば、丸太で作られた塀があった。あの向こうに新しい村ができるのだろう。

 彼らに別れを告げて、そこを去る。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ