047【昼食と詳細と指示】
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少し短いため、3話連続投稿します(1話目)
まずは《夜明けの星》とともにギルドを出る。
彼らの知っている食事処で、次の依頼の話をすることに。
ランドルフたちには、買い物に行ってもらう。高校生四人は退屈そうにしていたからな。お金も渡しておく。
食事処で彼らに、奢るから遠慮せず好きなものを食べろ、と言い、オレはパンとスープを頼む。彼らもそれぞれに頼む。
「詳細はあとでな。依頼内容は周辺の村々への商品を運ぶこと。代わりに作物を持ち帰ること。作物は商業ギルドに渡してもらう。おそらく、商品の数だけ、それを繰り返すことになる」
「簡単なように思いますが」とリーダーのゲイル。
「だが、村々との往復が何度も続く。本当はオレたちが行く予定だったんだが、予定が狂ってな。それで君たちに依頼することにした」
「なるほど」
そこへ料理が来たので、食事優先。
オレも食べる。
スープには姿はないが野菜の味があり、肉の塊が五つある。ひと口大だ。いや、もう少し大きいか。
パンは黒パンではないので、手で千切れるが、日本のバタールほどか。ナイフで切り分けて食べる。味は塩味だが、悪くない。
もちろん、エールは自動的に運ばれてきた。これはまぁ、仕方ないと受け入れる。
全員が食べ終わったので、詳細を話す。
「君たちは、この辺りの出身だったよね。なら周辺の村々についても?」
「ええ。すべてではありませんけど」と獣皮紙の地図を出す。
ここらを縄張りにしているだけあって、地図には、あれこれ細かく書き込まれている。
彼が指差して、村々のことを教えてくれる。
「わかった。判断は君たちに任せる。できる範囲で構わない。きちんとギルドで情報を得て、危険地帯には踏み込まないようにしてくれ。荷物を確実に運んで欲しい」
全員がうなずく。
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