043【薬の購入】
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少し短いため、2話連続投稿します(1話目)
先に商業ギルドでの用事をすませることに。
そこは、王都よりもかなり小さい建物だった。まぁ、それだけ取引量が少ないのだろう。
全員で中に入り、オレ以外は設置されているソファーに。
オレはまず、口座への入金をすませる。金貨を二十枚、入金。驚かれたがスルー。
次に受付窓口に。
「ようこそ、商業ギルドへ。ご要件を伺います」と受付嬢。
「行商をしているのですが、多少儲かりまして。荷も少なくなりましたので、仕入れしようかと思った次第です。何か村々で売れるものがあれば、と思っているのですが」
「なるほど。村々ですと、利幅は限られますが?」
「利益を得たいわけではないのです。実は私は王都から出たことがありませんでして。商売がてら世間を見てまわろうと」
「左様でしたか。では、薬がよろしいかと思います。村々では備蓄が少なく、あっても簡単には使いません。ですが、売るとしても数は売れるものではありません」
「金銭的な問題ですか?」
「はい」
「物々交換ならどうでしょうか?」
「物々交換、でございますか? 何と?」
「まぁ、その土地にあるもの、食料とか魔獣の素材とかですかね」
受付嬢が笑顔になる。
「それでしたら確かに」
「できれば、そうしたものの相場価格がわかるリストはないものでしょうか? 王都とは違うでしょう?」
「はい。ずいぶんと違います。実費負担となりますがよろしいでしょうか?」
写しを取るのだ。獣皮紙代も掛かるだろう。
快諾。
そのあと、いくつかの薬をセットにして、マジックバッグにワンセットずつ入れていく。
そのようすに驚く受付嬢。
お金を渡して、ランドルフとエイジとハルキにバッグを持たせて、ギルドを出る。
路地裏に入って、バッグを収納。
「なぜマジックバッグに?」とランドルフが尋ねる。
「薬品は消費期限がある。それを少しでも長くしたい。入れたのは時間経過遅延機能付きのバッグだから。使わずにアイテムボックスの肥やしにするよりはいいと思ってな」
「どれだけあるんだ?」
「遅延機能付きは、あと五十くらいかな」
「機能のないヤツは?」
「二百ほど」
「すげぇな」
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