040【宿屋の食堂】
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少し短いため、2話連続投稿します(2話目)
予定の村に、夕方に到着。
途中、何事もなかった。
直前に、荷台に荷物を出す。
門衛にカードを示す。
門衛に宿屋の場所を聞くランドルフ。
そちらへと馬車を向ける。
宿屋は《山羊跳ね亭》。看板が、跳ねている山羊。そのまんま。
宿代を払い、裏に馬車を置き、馬を厩舎に。馬の世話を焼き、荷台の荷物を背負い、商品の荷物を収納し、部屋に行く。
部屋は、二階に、ふたり部屋3部屋を確保。それぞれにベッドふたつ。ほかはない。寝泊まり専用という感じ。
荷物を置き、一階の食堂へ。
それなりに混んでいる。
テーブルふたつがオレたち用に確保されている。ありがたい。
食事は、焼き肉とエールとリンゴ似の果物。
異世界人組は、小さく“いただきます”して、手をつけた。
やっぱり塩辛い。エールも含めて、容器に入れて、さっさと収納。
ランドルフはうまそうに食べている。こっちを見ながら。
果物は、マナミがナイフで四つに割って皿に出す。
食事を食べ終わったランドルフもその皿から摘む。ひと口だ。
早々に部屋へと戻る。
ひと部屋に自然と集まる。
「一昨日もあんな感じにしてたのか?」
「まぁね」
魔導コンロと食材を取り出す。
オレは、道中で魔導ライター六個をまとめて、魔導コンロを作っていた。とても商品とは言えない不格好な代物だが。
それでもマナミはよろこんでくれる。
食材を調理していくマナミ。
ランドルフもまだ食べるらしい。
「あとでさっきの肉を処理しておかないとな」
「処理?」
「塩抜き。そのあとで、加工かな」
「ランドルフさんに食べてもらえば?」とキヨミ。「温かいままだから、旅のあいだでも大丈夫でしょう?」
「あぁ、構わない」とうれしそうだ。
「エールも頼むよ」
「わかった」これもよろこんでいる。「今後は食堂ではやめた方がいいかもな。毎回、あれをやっているのは、いつか見られて騒ぎになる」
「確かに」
「今後、食事は部屋で摂ることにしよう」
「そうだな。でもランドルフは食堂でもいいんだぞ。情報も得られるだろうし」
「よく知っているな。ああいう場所なら旅人や地元民から意外な情報が得られることもある」
「うん。できれば、オレたちもそういうことに慣れていかないといけないんだがな」
「仕方ないさ。追々ということにしよう」
出来上がった食事を食べる。
「マナミの料理はうまいな」とランドルフ。
「ありがとう」マナミもうれしそう。
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