038【手榴弾は売れる?】
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短いため、3話連続投稿します(3話目)
すべてのウルフと手榴弾を収納。結界を切ってもらって、中に入る。そのままだと弾かれてしまうからね。で、再度起動。
「しかし、ほんの一瞬だったな」
「うまくいったな」
「さっきのスタンガン?と同じものだとはわかるが、どういうものなんだ?」
「ちょっと魔法陣を書き換えた。起動してから十数えるあいだはそのまま。で、雷魔法が広範囲に広がる。その中にいるものは痺れて、心臓が動かなくなる。あるいは筋肉が弛緩して動けなくなる。で、また十数えると魔法の終了。あとは見てのとおり」
「なんで今まで、作られなかったんだろうな?」
「別の目的の方に意識が向かっていたんだろうな。あるいは危機感がなかった」
「ふむ。隊商に売れそうな気がするが」
「まだまだだな」
「どうして?」
「馬が怯える」と馬を指差す。
まぁ、もう落ち着いているが、驚いているのは確かだ。女子ふたりが落ち着かせている。
「そうか。だが、扱いやすいな」
「うん。まぁ、もとはランタンだからね」
「それにしても」と馬車のそばに視線を向け呆れるランドルフ。「起きてこねぇな」
「まぁ、今後の訓練に期待しますか」
「あっ、オレの仕事か」
笑顔でうなずくオレ。
「仕方ねぇなぁ」
ランドルフはオレと女子ふたりに寝るように指示して、寝ている男子ふたりを叩き起こした。
オレは、女子ふたりを馬車で寝かせ、自分はランドルフのように車輪に寄りかかって寝る。でもクッションは必要だった。
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