表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/648

029【コショウ】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


短いので、3話連続投稿します(3話目)

 マナミの料理のお時間。

 まず、ゴブレットのスープを鍋に移す。そこに干し肉を小さくして入れる。そしたら商品の野菜を切って入れる。そのまま、焚き火にかける。ちなみにゴブレットはアツアツなので、革手袋を使うよ。

 空いたゴブレットにふたたび水をオレに入れさせ、火にかける。これは食後に飲むため。

 煮ているあいだに、黒パンをカット。これはここまで。

 鍋の灰汁抜きして、味見して、塩コショウ。

 出来上がり。

 木製の深皿によそって、まわす。

 いただきます。

「美味い!」とランドルフの叫び。「この黒いツブツブか? 少しピリッとするが」

「コショウだろ」

「コ、コショウだと!? そんなバカ高いものを使うな!」

「いやいや、大量にあるし。ペッパーミルがあることに、オレは驚いているんだが」

「高いの?」とマナミが聞いてくる。

「同じ重さの金だか銀と価値は同じ、っていうのは聞いたことがあるな。大航海時代の話な。輸送コストが高かったんだよ」

「私たち、ふつうに使ってた」

「そうだな」

「価値観が違い過ぎて、頭が痛くなるぞ」

「悪いな、ランドルフ」オレは苦笑いする。「まぁ、金品財宝は山ほどあるから、売るつもりもないがな」

「コショウはどのくらい、あるんです?」とエイジ。

「白黒両方、“一斗缶”三つずつくらい」

「イットカンって何?」とマナミ。

「グォォォ、オレはおっさんじゃねぇぞぉ!」と叫んでから真顔になって答える。「液体が約十八リットル入る金属の缶。このくらいの」と両手でサイズを示す。「缶」

「こわっ」と四人にビビられてしまった。

「おい、サブ」とランドルフ。「それ、人前で使うなよ。余計な騒動に巻き込まれる」

「じゃぁ、旅のあいだはダメかぁ」と残念そうな顔をしてみせる。

「い、いや、オレたちだけなら大丈夫だ」

 慌てて言い直したよ。それだけ、うまかったんだな。

 四人もホッとしている。

 ただ、ランドルフにとっては、塩分が少なめだ、と言うので、今後は自分で調整してもらうことになった。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。励みになりますので(汗)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ