028【四人の関係2】
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短いので、3話連続投稿します(2話目)
「学年違うの?」とオレ。
「はい。ハルキがキヨミに告って、なぜかマナミとオレが付き合うことになって。召喚されたときは、オレたちでデートを」
かぁ! リア充爆ぜろ!
「キヨミひとりだと心配だし」とマナミ。
「でも、マナミが前からエイジ先輩が好きだって言ってたじゃない」
「言わないでよ、もう!」マナミ、真っ赤。
「バスケ部のハルキなら」とエイジ。「わかるけど、なんでオレ? まぁ、オレもバスケ部だけど」
「マナミいわく、中学生のときに絡まれていて、助けてもらったそうよ。で、一目惚れ」
「助けた?」しばらく考えていたが、「思い出した! 確かに中学生を助けた。っていうか、うちの近所のガキどもにからかわれていただけじゃん。カッコよくもないよ?」
「逃げられなかったんだもん」モジモジ。
「甘いの苦手なんだが」とランドルフは頬をかいている。
「甘々だよな」とオレ。「で、ハルキはキヨミに告白した、と。なんで?」
「オレは自分でバカとは言わないけど、そんなに勉強もできないし。勉強できるのは尊敬するんだよ。頭のいい同級生はいるけど、下に見られるんだよな。相手じゃないって。で、部活の後輩が練習のあいだに、うちのクラスにカタブツがいる。そばにいる外人がいいよなって、話してて。外人が入ってきたなんて話、聞いてなかったから、見に行って」
「そこでキヨミを見たわけか」
「そう。メッチャ可愛かった」
断言されて、今度はキヨミが真っ赤に。
「リア充爆ぜろ!」思わず叫んでしまった。
隣から肩に重みが。見ると、ランドルフ。
「意味不明だが、今の叫び、理解できた」
お互いにうなずき合った。
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