023【秘密のひとつ】
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短いため、2話連続投稿します。(1話目)
「話は変わるが、このまま、オトルナ村に行くのか?」
「どうすべきかな?」
地図を出して広げる。ちなみに、こちらの地図は南を上にしている。太陽の方向で示されているのだ。
「どこから出した?」
「いかん。癖になってるな。すまない。アイテムボックスはわかるか?」
「アイテムボックス?」
「マジックバッグの上位版って感じのものなんだけど」
「さっきのバッグは?」
「本物。でも容量も彼らの装備を入れたらいっぱいだ。アイテムボックスは無制限で時間経過もない」
「オイオイ、そんなものを持っているのか」
「スキルだね。ちなみに、王城で奪ったものは、すべてこっちに入っているよ」
「すげぇな。まぁ、いい。貸せ」
地図を渡す。
そこから相談して、オトルナ村には行かずに国境を目指すことに。途中、いくつかの町や村に寄る。補給も必要だからな。
「荷物をアイテムボックスに入れろ。荷物をなくして、馬車のスピードを上げる」
オレはうなずき、四人に指示する。
「まず、装備を各自で収納。木箱もそれぞれで収納してくれ」
彼らは指示通り、収納していく。
その光景に唖然とするランドルフ。
「どうした?」
「おまえら、全員、持っているのか、アイテムボックスを」
「勇者召喚されて、自動的に付与されたんだ。ちなみに鑑定スキルもある」
「なんだ?」
「ものを鑑定して、その情報を教えてくれる。例えば、食事に毒が入れられてもわかる」
「便利なスキルだな」
「便利だよ。オレたちは異世界の人間だからさ、いろんなことがわからなくて困るんだ。だからこのスキルは必須なんだ」
「なるほどな。さて、行くぞ」
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