表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/648

018【本当のことを白状する】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


1話1話が短いため、3話連続投稿させてください。(2話目)

「さて、たいした自己紹介はしていなかったな。名前くらいか」

 四人がうなずく。

「まず、オレのことを白状しておく。これを見てくれ。ステータス・オープン」

 オレのステータスが公開された。

「ステータスは一般人並みだ。これは本来のものとは違う。“隠蔽”というスキルを知っているか?」

「誰にも見えなくなる?」とハルキ。

「ハルキ、それは“隠遁”だよ」とエイジ。「“隠蔽”は、ステータスの改ざんができるスキルのことだよ。ということは」

「そう。これから見せるのが、オレ本来のステータスだ」

 隠蔽を解く。ステータスが切り替わる。

「あれ? それぞれの値はオレたちより低いですね……えっ!?」

「称号が増えてる」とハルキ。

「“神に役目をもらいし者”」「“勇者を助ける者”」と女子ふたり。

「そういうこと。君たちは神様には会っていないよね?」

 四人がうなずく。

「あの場に異世界転移する前に、オレは神様に会った」

 そのときの話をする。四人とも信じられないという顔をしている。声も出ない。


「ということは」やっと声を出したのは、やはりエイジだった。「オレたち、帰れない?」

「ああ。敵のところに行っても帰るための魔法陣なんかない。そんな簡単なものじゃないんだそうだ。神様も頻繁に勇者召喚されて、時空の歪みを是正するのに大変なんだ、と言っていたくらいだ」

「時空の歪み、か。魔法で時空を歪めて、人を呼ぶ、か。確かに一方通行っぽいですね。SFかぁ」と顔を覆うエイジ。

「帰ろうと思ったら」とはキヨミ。「向こうとこっちの道を繋げたままにしておかないと、ふたたび繋ぐのは難しいかも」

「どういうこと?」とハルキは意味がわからない。

「私たちは、召喚魔法で繋がれたホースの中をとおってやってきて、魔法の効果が切れた。それと同時に、ホースが途中で切られた」

「あっ、それで帰れない?」

 うなずくキヨミとエイジ。

「途中で魔法の効果が切れたら、時空の狭間に落ちて、どうなるかわからないんだ」

「死んでいたかもってこと?」

「そう」

「ある意味、運がいいのよ、私たち」

「そうだね。しかも神様に役目をもらったサブさんが一緒だった」

 そう言って、みんながオレを見た。

「オレだって、ひとりだったら、途方に暮れていたよ。神様も現れなかっただろうし。オレの方こそ、みんなと一緒で、運がよかったのかも」

 みんなでしんみりする。


面白ければ、ブックマーク、評価をお願いしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ