表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

174/648

174【明日の予定】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


少し長いため、3話ではなく2話連続投稿します(2話目)

 雪は、夕食後も降り続いていた。明日、降っていなかったら、雪掻き依頼が来そうだ。

 そう話して、みんなで早めに眠ることにした。

 オレもやることを手早く終えて、ベッドに潜る。枕元の明かりを消し、目を閉じる。



 目が覚めると、もう朝だった。意外と疲れていたのかも。

 目覚ましを止めて、窓を開け、ガラス戸を閉める。

 真っ白だった。いつにも増して。晴れていたのだ。陽が雪に反射して、眩しい。

 こりゃ、絶対に雪掻き依頼が来るな。


 一階に降りる。

「おはようございます、サブ様」

「おはよう、セバスさん。今日は雪掻きになりそうだよ」

「そのようでございますね」

「伝言鳥が来る前に外出するよ。その方が向こうもありがたいだろうから」

「かしこまりました」


 朝食後、軽くお茶をして、外出した。

 全員で雪歩きだ。歩き、といってはいるが走っています。ダルトンも。

 ダルトンは、本来、素早く走ることを得意としている。それは速度では馬には負けるが、自分で走り方をコントロールするので、走り続けても、疲労が少ない。また、その走法は地面に力を逃さないもので、忍者の走り方によく似たものであった。

 だから、ダルトンの雪歩きの走りは、思ったよりも早かった。とても昨日、うまく雪歩きできなかった人間とは思えないほどの走りだった。

 そんなわけでダルトンを先行させた。伝言鳥を手配する前に着けるだろう、と。

 おかげで伝言鳥の手配前に、到着した。


 オレたちは、その行動力を見込まれて、少し遠方を依頼された。

 現場に到着して、拠点を確保。そこから必要な家々の雪下ろしや玄関前の雪掻きを行なう。

 もちろん、そこの住人たちも手伝ってくれる。だが、彼らには屋根からの雪下ろしは断り、オレたちの職分とした。これは雪下ろしの方が危険であり、オレたちには浮遊の魔導具があるので、屋根から落ちる危険がないためだった。


 終わった住居の住人から署名をもらい、拠点を撤去して、戻る。

 戻ると署名が確認され、また別の場所へと派遣される。

 それが繰り返され、夕方まで続く。


 屋敷に帰宅したのは、もう暗くなったところだった。

 夕食は、すでにネイリンさんが用意してくれていたので、入浴してから、夕食。お茶休憩。でも途中からコクリコクリと船を漕ぎ出す若者四人。自室で寝るように、と促すと、ヨロヨロしながら自室に向かった。


 静かにお茶をしていると、窓の外で、ボトボトと音がしてきた。

「降ってきたな」とランドルフ。

「明日は、雪か」とダルトン。

「ふたりはどうするんだ?」とオレは尋ねる。「オレは、キヨミとマナミからの依頼が片付かないから、そっちをやるつもりだけど」

「まだ、やってんの?」

「それが追加されちゃってさ」

「ホントに何をしているのさ。あっ、言わなくていいや」

「オレも聞かないぞ」

「オレだって、話せないよ」

 乙女の秘密には、()れないよ。

「ダルトン」とランドルフ。

「ん?」

「明日、昇級試験を受けさせようか」

「あの四人の? まぁ、そうだねぇ。先日のヘッジホッグ騒ぎにはまいったけど、冬場訓練はよかったし、雪歩きなんてできるようになったから、戦闘での不利も少なくなったし……でもさぁ、魔獣討伐を経験してからの方がいいんじゃないかな?」

「その点はマイナス点だが、すでに湖でやってきたから大丈夫じゃないか?」

「まぁねぇ。サブ、討伐すべき魔獣、町の近くにいない?」

 一応、チェック。

「いないな。たいていは冬眠している。いても小さいヤツばかりだ」

「そっか。ユキオウたちの討伐をやれてたらよかったんだけどな。今では仲間だから、そうも言えねえけどさ」


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。励みになりますので(汗)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ