143【建設作業開始】
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少し短いため、3話連続投稿します(1話目)
仕事日。晴天。
ランドルフは朝食後、すぐに冒険者ギルドへ。ウーちゃんは正直役立たずなので、室内からの“監督”という名の高みの見物をお願いした。ヤルダさんにお世話を頼んで。
朝一番、十一人の女性たちが集まった。もちろん、時間通りだ。彼女たちの仕事は、炊事が中心となる。これはマナミに指揮してもらう。
次に、親方さんたちが来た。木材や道具の確認をするのだ。
少し遅れて、冒険者たち。男女十五人。なぜか商業ギルドのギルマスであるラーニャさんと、ガタイのいい初老の男性も一緒だった。
「ギルマス、どうして?」とラーニャさんに問う。
「こちらのお屋敷で何やらはじまる、と聞きまして。紹介いたしますわ。こちら、冒険者ギルドのギルドマスターの」
「ドネリーだ、よろしく」
握手。
「オレもここで何がはじまるのか、気になってな」と笑む。「まぁ、下位冒険者の監視役とでも思ってくれ」
「まぁ、別に構いませんけど、一日仕事ですよ?」
「ま、そこは適当に」ニカッと笑む。
「ギルマスが引率してきたということは、これで全部ですか?」
「ああ。新人以外は、訳ありだが、バカはやらん。新人教育のためだと思ってくれ」
「わかりました」
冒険者たちを集める。
「君たちの依頼主のサブだ。君たちには親方たちの指示に従い、作業をしてもらう。難しいことは要求されないはずだ。また、オレ自身が指示する場合もある。というより、最初はオレが指示する。わかったかな?」
はい、といい返事。
「作業開始前に、君たちには水分補給をしてもらう」用意してあるテーブルを指差す。「作業中でも飲んでくれて構わない。あれには、少し味を付けてある。確認してくれ」
両ギルマスにも飲んでもらう。
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