表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

140/648

140【町の活性化案】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


少し短いため、3話連続投稿します(1話目)

 親方さん以下、数名でやってきて、ちゃっちゃと修繕作業を進めていく。

「おい」と親方さんに声をかけられた。

「はい?」

「すげぇじゃねぇか。全部の窓にガラスを張って」

「でも一時的なものなんで、いちいちはめ込んだり外したりが、大変なんですよね」

「なるほどな。こっちも良さげな感じを考えてるから。まぁ、もう少し待っててくれや」

「わかりました。それと運動場の延長なんですが」

「なんだい、拡張か?」

「いえ。玄関から道までを同じようにしたいな、と考えまして」

「あん?」

 そこで説明。

「あぁ、なるほどな。悪くない。だが、どうやる?」

 そこも説明。

「なぁ、それって、ほかの道でもできねぇか?」

「可能かどうか、といえば、可能です。ですが、それだけの規模になると、私ひとりでできる範囲を越えてしまいます。材料だって、半端な量ではありませんよ」

「ここだけなら、できるのかい?」

「計算上は」

「わかった。人足をかき集める。最優先で、そいつを造るぞ!」

「はい? 人足をかき集めても簡単にできませんよ! ここでやろうとしていることは、魔法ありきなんですよ、親方さん」

「土魔法が使えるヤツか? 土木関係に声をかければいい。火魔法か? 水魔法か? 風魔法か? どれが必要だ? 揃えるぞ!」

「待って待って! なぜ、そんなにやる気になってるの!?」

 怪訝な顔で、オレを見る親方さん。それから思い出したように、うなずく。

「そうだった。おまえさん、この町の出身じゃなかったな」

「ええ」

「ここは温泉場だ。だが、薬効がない、と知られて、客足が鈍っている。そして、それがなくても冬場は雪に閉ざされて、誰も泊まりに来ん。せめて、街なかだけでも身動きできる状態にして、商売を活性化したい。それには雪をなんとかせにゃならん。そこにおまえさんの案だ。これがうまくいけば、この町の活性化につながる。客足も多少は良くなる」

「なるほど。それで、ここを早急に仕上げて、どうしようと?」

「町議会に見せる。町議会が納得すれば、町の中をよくできる」

「見せる、のは、わかった。でも結構、お金がかかるよ?」

「ムッ……そこは雪掻きの人件費を捻出すれば――」

「いや、どっちにしろ、人件費は発生するからね。しかも材料はどうするの? その費用は? ひと月ふた月で片付く仕事量じゃないよ? わかって言ってる?」

 ムッ、と黙り込む親方さん。

「理由はわかりました。でもまずは運動場に力を注いでください。長期計画で実現可能な案を考えてみますから」

「頼む」

「では、執務室にどうぞ。あるものを見てもらいたいので」

「あるもの?」


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。励みになりますので(汗)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ